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Posted by ブクログ
タイトルや帯から想像するのとは違って、気品ある官能BLでした。…もっと鬼畜外道えろだと思ったら何のことはない、旅心を思いっきりそそられるいつもの異国情緒あふれるラブロマンです。
ベネチアも「ベニスに死す」もマーラーも大好きなので、音楽が脳内に再生されて、街の情景がありありと目に浮かぶような、甘美な世界観に浸りきりました。
天才ピアニストで従弟の冬威×音大生でチェリストの朔真。
朔真の車が事故を起こし、その車に乗っていた冬威は演奏家としての致命的な怪我を負ってしまいます。
ずっと冬威のことを密かに想い続けていた朔真は、言われるまま償いのために何もかも捨てて彼の前に身を投げ出すことに。
言わば愛憎劇です。朔真は、生い立ちのせいで自分よりも周囲を優先して気を使うような人生を送ってきていて、健気なとこを見せまいとちょっと悪ぶったりして意固地な性格です。
なので、年下でまだ未熟なところもいっぱいな冬威には朔真の本心が見えず、なかなか真実が見極められなくて、あれこれ勘ぐってぐるぐるしてしまったんでしょうね…
なにより潤一郎が酷すぎる男でした。自己中の極み!自分がしたことで、どれだけ朔真が傷ついたか理解しているんでしょうかね?まあ、彼もまた苦しんで傷ついてきたわけだし、彼なりに朔真への気持ちもあったようですしね…彼には複雑な心境にさせられました。
思ったほどSMでも鬼畜な展開でもなく、あとがきにあるとおり「素直になれないつっぱった受の押し売りのような償い行為に、ヘタれた純情攻が押し切られて仕方なく監禁・飼育」という内容だったようなww
いえいえ、悪くありませんでした!ちゃんと防音ルームでめきめきとチェロの腕前を上げていましたから!!
チェロってすごく官能的な楽器だったんですね。これから聴く時には妄想力が入りそうです。
最後に冬威視点で彼の本音がきちんと伝わってきたのが安心できて、またよかったです。
小山田センセのイラストも華麗でステキでした。
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