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六十四歳の晩秋のある日、いつものように散歩に出かけようとして妻に止められ、そのまま緊急入院。 突然襲った脳内出血で、作家は生死をさまよう。 父の一大事に力を合わせる家族、励ましを得た文学作品、医師や同室の人々を見つめる、ゆるがぬ視線。 病を経て知る生きるよろこびを明るくユーモラスに描く、著者の転換期を示す闘病記。 生誕100年記念刊行。 目次 夏の重荷 杖 北風と靴 大部屋の人たち Dデイ 作業療法室 同室の人 単行本あとがき 著者に代わって読者へ 解説 島田潤一郎 年譜
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Posted by ブクログ
岸本佐知子さんのおすすめにあったので。 闘病(?)エッセイ。溝口とか虎の門とか、知っている地名がいろいろ出てきて親しみがわく。 PTとかOTってこういうことしてるんだな、というのが詳しくわかって面白かった。逆に言えば、お手玉をつかんで運ぶことができなくなる、というのが麻痺なのだ。 目線が温かくて優し...続きを読むい気持ちになれる。
庄野潤三さん、1985年、64歳の11月13日、靴を片足だけ履いて散歩に行くのを妻に止められ、脳出血で緊急病院に。12月2日リハビリ専門の病院に転院し、12月27日杖なしで退院。その間の様子を語ったエッセイ。「世をへだてて」、1987.11刊行、2021.2文庫。著者は、85歳で2度目に倒れ、つい...続きを読むに動けなくなるまでの20年間、毎日数度の散歩、1万5千歩より少ない日はほとんどなかった。歩ける喜びと仕事ができる喜びを生涯忘れなかった。1921.2.9~2009.9.21。なお千寿子夫人は2017年に没。
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世をへだてて
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庄野潤三
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