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妄信的に攘夷運動に奔走するも幕府側につき徳川慶喜に仕えた若き日の渋沢栄一。生来の好奇心と慧眼、また人との出会いが、日本資本主義の礎を築く巨人へと成長させた。パリ万博使節団に随行し西欧の神髄を知るまでの渋沢栄一の前半生を描く。
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Posted by ブクログ
2021.11.20~12.15 渋沢栄一、今年の大河の主人公なので気になって読んでみた。ドラマは途中で挫折したけど、この本は読破。 「誠実に仕事をする。」、「仕事に意欲を持つ。」 仕事に対する向き合いかた、良く考えてみなければと、思った。若い日々にそこまで考えていた彼は、すごい人なんだ。
若き日の渋沢栄一の生涯が今の時代にも合うことが、よく描けているので現代作家の作品かと思った。フランスに随行してから文明に目覚めていく辺りが、一番好き。 「仕事に自らの意欲を持つこと。そこから、いのちが輝き出るのだ。」 「主人を持っていても、人間が独立自由で、働くのに熱意を持っていることである」
2024年には発行される新一万円札。その顔であるから読んでみようと思った、渋沢栄一。彼はフランスに渡り、「銀行」なるものを知った…。へぇ、なるほどね。お札には相応しい方かもしれぬ。 渋沢を「かじった」ので私は、3年後、堂々と一万円札を持てるかな。 身分が生活の保証をしていた時代は変わるべきだと。生...続きを読むきることは働くことだと。幕末にあって渋沢は、百姓出だからこそ培われた慧眼をもって世を見ることが出来た。剣に物を言わせていた武士の時代の終焉と、渋沢の為人が知れて、とても面白く読めた。
鞍馬天狗シリーズをかいた大佛次郎が渋沢栄一の若き日(フランスから帰国するあたりまで)を描いている。よく知られたエピソードも多いが中でも「フランスで下水道を見学する話」と「上海で長野慶次郎が訪ねてくる話」は興味深い。 *「することが一杯あって困るのだ。ただ、それを、どう道をつけて実現するかだ」 *人と...続きを読む人、このつながりが、死んだ者からも現在に残って、無形の力を築いて行くのである。 渋沢栄一から学ぶことはたくさんある。
TVドラマと2024年頃の新一万円札で話題の渋沢栄一の若い頃の小説です。渋沢というと明治に数々の企業を立上げて日本の経営者の祖でその功績は様々な書籍等知られていますが、本書は田舎百姓だった渋沢が一時武力を持って攘夷を計画する危険な思想の持ち主だったが、平岡円四郎と出会い重用され思考や行動が変化して...続きを読む行き、一橋慶喜やフランス留学等、日本の近代産業の立役者という華々しい活躍の萌芽となった幕末期の渋沢の運命を決めた大事な時期の物語です。 平岡との出会いで一橋家の家来となり頭角を現し財政危機だった一橋家を次々と改革して行く。後に様々な企業の経営を行ったのもこの辺りの経験が活かされたと思います。 農兵徴用から財政改革、そして渡仏と、名を残す人は才能も然りですが、やはり運を持っています。行き詰まったり、自身の思索が誤ったりしても周りから良い方向に修正される様な流れが有る様に感じます。 何百社の創設や経営に携わった日本の資本主義の父と言われる渋沢が形成されたのをまざまざと感じるストーリーでした。
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