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Posted by ブクログ
渋沢栄一の評伝。北海道の平取の本屋で見つけた。
大河ドラマ「青天を衝け」の前半部分が描かれている。
身に染みたのは、役人の動かなさを嘆いた箇所。
「世の中がどう変わって来ていようが、自分だけの無事を願って動くまいとしている男たちが、珍しくなく、どこにもいることなのである。」
「実に動かない世界なのである。進んでいく時世と、どう調和して行くかをほとんど人間が考えようとしていない。ただ、平凡な栄達と自分の地位を守ろうとしているだけなのである。」
まるで今の自分(および自社)のことのようだ。
物語の中で栄一は、責任を一緒に取ることになると伝えることで、役人を動かしていた。この考え方をすれば、自分の怠惰さも多少は薄くなるか。
Posted by ブクログ
TVドラマと2024年頃の新一万円札で話題の渋沢栄一の若い頃の小説です。渋沢というと明治に数々の企業を立上げて日本の経営者の祖でその功績は様々な書籍等知られていますが、本書は田舎百姓だった渋沢が一時武力を持って攘夷を計画する危険な思想の持ち主だったが、平岡円四郎と出会い重用され思考や行動が変化して行き、一橋慶喜やフランス留学等、日本の近代産業の立役者という華々しい活躍の萌芽となった幕末期の渋沢の運命を決めた大事な時期の物語です。
平岡との出会いで一橋家の家来となり頭角を現し財政危機だった一橋家を次々と改革して行く。後に様々な企業の経営を行ったのもこの辺りの経験が活かされたと思います。
農兵徴用から財政改革、そして渡仏と、名を残す人は才能も然りですが、やはり運を持っています。行き詰まったり、自身の思索が誤ったりしても周りから良い方向に修正される様な流れが有る様に感じます。
何百社の創設や経営に携わった日本の資本主義の父と言われる渋沢が形成されたのをまざまざと感じるストーリーでした。
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小説・文芸
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