凍てつく海のむこうに

凍てつく海のむこうに

2,310円 (税込)

11pt

4.6

第二次大戦末期、ナチス・ドイツは、ソ連軍の侵攻迫る東プロイセンから、バルト海を経由して住民を避難させる〈ハンニバル作戦〉を敢行した。豪華客船、ヴィルヘルム・グストロフ号も一万以上の避難民をのせて出航したが、ソ連の潜水艦によって撃沈され……。海運史上最大の惨事を、四人の若者の視点で描く歴史フィクション。

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凍てつく海のむこうに のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2022年01月26日

    登場人物4人の視点をスイッチしながら、描かれている。最初は掴めず、迷子になりそうだった。でも、そこはヤング向けだからか、ややこしくならずにうまく描き分けていると感じた。慣れてくると、その視点の変化が臨場感にもスピード感にもなって、どんどん読み進められた。
    戦争は全ての人を傷つける。そう思い起こす作品...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2018年05月17日

    第二次世界大戦末期、ソ連軍が侵攻する東プロイセンから市民をバルト海に逃す「ハンニバル作戦」を題材にしたヤングアダルト向き小説。立場も状況も違う4人の若者の視点入れ替えながら物語が進行する。史実を基にしたフィクションだけど、取材を基に徹底したリアリティで描かれている。
    自分がこんな状況に陥ったら、すぐ...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2020年05月12日

    1945年1月ドイツ領下の東プロイセン。医者の助手をしていた21歳のリトアニア人、ヨアーナは、他14人の避難民とともにバルト海経由でドイツを目指していた。東プロイセン人でナチス政権下で絵画の修復をしていた若者フローリアンは、負傷しながらも大事なリュックをもって逃亡中。東プロイセンの農場に疎開していた...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2017年12月17日

    ナチスドイツ占領下の悲しくも生きることに精一杯な人々の声。
    戦争で失うものの1つにある理性を考えさせられる作品です。

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    Posted by ブクログ 2017年12月01日

    読んでいて、つらい、苦しい、寒い。。。

    戦争は、人々の愛する人、愛する物、愛する暮し、全ての愛するものを奪う。庇護されるべき年代をも無惨に傷つける。

    これまでの戦争小説との大きな違いは、あくまで子どもやティーンエイジャーの側に立っている点ではないか。
    つぶさに調べあげる調査力と、それをこのような...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2017年12月23日

    第二次大戦末期、迫り来るソ連軍の侵攻から逃げる一行。その中の3人の若者はそれぞれ人には言えない秘密を持っている。互いに心を探る様にしながらも一緒にドイツへ向かう船が出る港を目指す。若者4人の視点から描かれる、史実ハンニバル作戦を基にして書かれた物語。

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    Posted by ブクログ 2017年11月27日

    1945年ソ連軍が迫る中、東プロイセンから住民を船で避難させようとするナチス・ドイツ軍。そこへ、様々な過去を持つ人々が極寒のなか港へと向かいます。医者の助手をしていたヨアーナ、ナチス政権下で絵画の修復をしていてナチスの会が略奪を知っていたフローリアン、ポーランドから東プロイセンの農場に疎開していた少...続きを読む

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    ネタバレ

    Posted by ブクログ 2021年09月12日

    ソ連軍の侵攻が始まるなか、東プロイセンから避難する人々のなか、外科の助手をしていたヨアーナは同じ目的地を目指す人たち数人と行動を共にしていた。そこへポーランド人の少女エミリアを道ずれにしたプロイセン人の青年が加わる。
    もう一人ヒトラーの言葉に心酔しているドイツ人アルフレッドとあわせて四人の視点が交互...続きを読む

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