竹中平蔵 市場と権力 「改革」に憑かれた経済学者の肖像

竹中平蔵 市場と権力 「改革」に憑かれた経済学者の肖像

小説・文芸
990円 (税込)

4pt

日本でもっとも危険な男の物語。

この国を“超格差社会”に変えてしまった中心人物はこの男だった!
「改革」の名のもと、法律を駆使しながら、社会を次々と大胆に改造してしまう。まるで政商のように利にさとく、革新官僚のごとく政治家を操る経済学者――。「フェイク(偽物)の時代」に先駆けた“革命家”の等身大の姿とは。

経済学者、国会議員、企業経営者の顔を巧みに使い分け、「日本の構造改革」を20年にわたり推し進めてきた“剛腕”竹中平蔵。猛烈な野心と虚実相半ばする人生を、徹底した取材で描き切る、大宅壮一ノンフィクション賞、新潮ドキュメント賞ダブル受賞の傑作評伝。

はじめに 「改革」のメンター
1章 和歌山から東京へ
2章 不意の転機
3章 アメリカに学ぶ
4章 仮面の野望
5章 アメリカの友人
6章 スケープゴート
7章 郵政民営化
8章 インサイド・ジョブ
おわりに ホモ・エコノミカスたちの革命

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竹中平蔵 市場と権力 「改革」に憑かれた経済学者の肖像 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    購入済み

    主に小泉内閣で構造改革を推進してきた竹中平蔵。その辿ってきた道のりを丹念な取材で明らかにしており読み応えがある。なんというしたたかな生きざまかと驚かされ呆れる。
    一点注意。2020年に発行となっているが、その年に文庫版が発売されただけで、もとの単行本は2013年の発行である。実際に購入するまでわからなかった。もし2013年の古い本だとわかっていたら買わなかったかもしれない。

    #タメになる #怖い

    0
    2023年08月07日

    Posted by ブクログ

    「構造改革」「規制緩和」の代表格でもある竹中平蔵。その生き方、生きてきた道標が詳細に著されている。こうした人物が、なぜここまで上り詰めるようになったのか。混迷の時代、アメリカ追従の思考、時代の寵児ともてはやしたマスコミ、熱狂する大衆、そして利用し利用された各界面々。

    0
    2023年03月01日

    Posted by ブクログ

    構造改革とは何か、郵政民営化とは何だったのか。竹中に対して黒幕のようなイメージを抱いていたが、実際はアメリカに憧れる野心高い実務者だと感じた。実務者としての能力は極めて優秀なのだろうが、学者としても政治家としてもモラルに欠ける徹底した実益主義に恐れ入る。

    0
    2022年06月02日

    Posted by ブクログ

    もはや平成日本の金融史と言っていいのでは。
    これはほんとに読んだほうがいい。

    20世紀末から21世紀現在の日本経済、金融の変遷を
    巨悪竹中平蔵を主人公に描いてます。

    0
    2021年10月24日

    Posted by ブクログ

    端的言ってこの20年間で竹中のやった構造改革は、目立って評価できる結果は残しているのだろうか? 確かに彼と彼らの改革は、抵抗勢力たちの既得権益との戦いであったことは間違いないが、同時に抵抗勢力から奪った利益を自分のものにし、自分が新しい既得権益者の座についているだけではないか? 労働市場の規制緩和を打ち出す政策実行者が人材派遣会社の会長を兼務しているのは公正さを欠いているのではないだろうか? 企業の内部留保が爆上がりし株価も高いが、そのかわりに非正規労働者や低所得者や福祉を受けるべき対象者が負っている負荷はつり合いがとれないくらい不公平な状況になっている。当然国内消費は伸びないからGDPは上がらない。この人はいったいどんな社会を目指して改革を行っているのか? この人に政治理念や倫理なんてないのではないだろうか? そんな疑問から本書を読んだのだが、ほぼそういうことだったという感想。そもそも経済学には「ある目的を達成するために」「手段を考える」学問であって、「目的が何かを考える」学問だという考えがあるらしい。これはまさに竹中の人物像そのもので、戦争目的の技術開発で「科学者の道徳観・倫理観」が厳しく批判されるようになったのに経済学者にはそれは問われていないように思う。これからは経済学者のこのような態度も批判される必要があるだろう。学者が政治に関与するなら応分の結果責任を負うべきだし、政策を出す側の人間が利害に関係する企業とかかわりを持つことは厳しく規制すべきだと思う。本書の触れている時代のあとにも、国家戦略特区諮問会議で加計学園への学部新設承認や、コロナの持続化給付金事業の受託に電通と組んでサービスデザイン推進協議会なるトンネル会社を作ってみたり相変わらず利権に勤しんでいる。彼の口にする「改革」の最終目的地は、自分の自己実現と金儲けでなければどこにあるのか、もっと議論されるべきだという筆者の意見に同感。

    0
    2021年08月28日

    Posted by ブクログ

    よく理解してないのになぜか悪い意味で気になる存在
    だったので、よく知りもしないでそういうイメージを持つのは良くないと思い読んでみた。

    実は途中からは少しイメージが変化した(さらには麻生さんに対しても変化した)したのだが権力を持ってから行った改革が結果、彼と彼のお友達をより富ませ、そのかわりに(元々あった)格差はより拡大され、その結果が今日の日本なのだとしたらやはり好きになることはできないな

    0
    2021年08月26日

    Posted by ブクログ

    新自由主義的政策を導入してきた竹中平蔵氏の人物像を詳細に描いた書。公共事業拡大派から一転して緊縮財政派に鞍替えするなど、氏の言説は度々変節しているが、それは日本の国益や学問上の正しさを追求した結果などではなく、単に自らの利益最大化のためだったということが、関係者の数々の証言から明らかになる。同僚と共同で研究した内容を独り占めして発表してしまうなど、自分の利益のために他人を利用してはばからない性格は、若い頃から一貫しているようだ。その面の皮の厚さに驚くばかりである。

    0
    2021年03月19日

    Posted by ブクログ

    ある意味すごい人。こんなに貪欲に自己利益を追求しながらも、世直しの装いをしっかりとかぶり続け、人々を欺かせ続けられている人はいるだろうか。著者は次書で宇沢弘文の評伝を書いているが、竹中平蔵はあらゆる意味において真逆の存在。

    0
    2020年10月21日

    Posted by ブクログ

    小泉内閣で大臣を務め、現在でもその言動が話題になる竹中平蔵。格差社会の「元兇」として、ネット上ではもっぱら批判の対象として語られるが、その実像はいったいどうだったのか、以前から気になっていたため、受賞するなど評価が高い本作を読んでみた。読んでみて印象に残ったエピソードはいくつかあるが、ここでは以下の3点について取り上げたい。ひとつめは、竹中がまだ表舞台に登場する前の1984年のこと。処女作を上梓するのだが、なんとそれはじっさいは共同研究だったものを、共同研究者に無断で個人の研究成果として発表してしまったというのである。竹中はのちに国会やメディアの場でときに独善的ともいえるような主張をしばしば展開するようになるが、その萌芽が垣間見られる、といってしまっては穿ちすぎだろうか。ふたつめは、森政権末期、演説原稿を手がけるなど森政権にブレインとして深く取り入る傍ら、同時期に当時の民主党にも接触していたというエピソード。わたしは竹中平蔵という人物を自民党政治を体現するような存在として認識していたため、民主党と関わりがあったということ自体単純に驚きであったが、それ以上に与野党双方のブレインとして振る舞うこの節操のなさには驚くというよりも呆れるばかりである。これもまた人間性、考えの本質がわかるエピソードのひとつである。また、本作では大臣時代の業績として、いわゆる「竹中プラン」と呼ばれた「金融再生プログラム」、そして「郵政民営化」についてそれぞれ1章ずつを割いて詳しく言及されているが、わたしが印象的だった3つめのエピソードは、後者について、じつは竹中本人は郵政民営化を当時行う必要はないと考えていたこと。郵政民営化は小泉政権の「構造改革」を象徴する金看板であり、担当大臣を務めた竹中も当然重要視していると思っていたが、肚のうちでは違っていて、ジャーナリストの田原総一朗に、必要性がないので困っていると明かしている。もちろん政治家たるもの、ときには自分のポリシーとは異なる政策課題に取り組まなければならないこともあるだろうから、このこと自体は取り立てて特異なエピソードではないかもしれない。しかし、メディアであそこまで熱弁を振るっていた竹中の姿とのギャップを考えると、やはりたんに「個人的な思想とは相容れない政策に取り組んだ」以上のものを感じざるをえないのである。これも竹中平蔵という人物を理解するうえで重要であろう。このようにさまざまなエピソードが登場してとても興味深く読めたのだが、ただ作品に対する不満として、安倍政権以降の実績がほとんど描かれていないこと。2013年4月の刊行だから仕方ない面もあるが、文庫化は2020年9月なので、増補することは可能であったはず。近年はもはや「歴史的事象」と化してあまり語られなくなった郵政民営化よりも、慶大教授やパソナグループ取締役会長として、さまざまな発言を行い物議を醸すことで竹中の名前を目にすることが多い。そのもっとも「身近」な存在についてほとんど言及がないことは、どうしても不満に感じてしまった。

    0
    2024年08月16日

    Posted by ブクログ

    ニュースのコメンテーターとして出演しているイメージだったが、もっとしたたかな人だということが分かった。
    政府や政策の裏側は表に出ないことだらけだなと…。

    0
    2024年02月03日

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