うるわしき日々

うるわしき日々

1,562円 (税込)

7pt

4.0

『抱擁家族』の30年後の姿 老いと家族をテーマの長篇――80を過ぎた老作家は、作者自身を思わせて、50過ぎの重度アルコール中毒の息子の世話に奮闘する。再婚の妻は、血のつながらぬ息子の看病に疲れて、健忘症になってしまう。作者は、転院のため新しい病院を探し歩く己れの日常を、時にユーモラスなまでの開かれた心で、読者に逐一説明をする。複雑な現代の家族と老いのテーマを、私小説を越えた自在の面白さで描く、『抱擁家族』の世界の30年後の姿。

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うるわしき日々 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    今考えると、小島信夫が大手新聞の朝刊にこの小説を連載していたという事実じたいが恐ろしい。『抱擁家族』の続編で、八十歳を越した小説家がアルコール依存症の息子と健忘症の妻との間で右往左往する話だが、例によって物語の結構は「作者であるところの小島信夫」によってぐちゃぐちゃにされている。虚実を隔てるべき門は

    0
    2014年07月07日

    Posted by ブクログ


    小島信夫の独特の文体のまま、老人の浮かんでは消える頭の中がそのまま文字となり、読者を振り回す一冊。
    後期は本当に読みづらいが、シリアスと滑稽は健在で面白く感じてしまうのが不思議。

    0
    2022年12月28日

    Posted by ブクログ

    不確かだったり、曖昧だったりする過去の記憶や意識を整えることなく、そのまま忠実に描かれているように感じる。ラストのボルヘスの引用のように、過去に体感したイメージそのものを思い出すことは理論上不可能であるということについての悲しさ、記憶=人生そのものと考えた場合の忘却していくことの儚さを感じてしまった

    0
    2020年02月27日

    Posted by ブクログ

    本のレビューということに凝っていたことがある。でも、ある時期、ある種の不毛さにはたと思い悩んでしまった。

    多くの本をレビューするために読み、それを要約する行為が空しくなったのである。

    それは、そういったレビューをする自分の背景となる教養の薄さへの絶望というものとは少々、違っていた。むしろ、そこで

    0
    2011年02月13日

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