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Posted by ブクログ 2020年09月08日
虐待と妥協の繰り返し。黒人差別とは政治的思惑に翻弄され続けて来た歴史なのだととても良く分かった。
国と法を後ろ盾に数百年かけて築かれて来た人種差別の根深さには途方のなさを感じてしまう。
本書を読み始める際には現代ではほとんど安定した状況を得られているものと考えていたが、終盤に書かれた現在の黒人が直...続きを読む
Posted by ブクログ 2017年12月01日
権利の獲得と言っても、決してきれい事ではなかった。常に駆け引きと隣り合わせで、安堵と落胆を繰り返し、進歩した部分もあるが、今もその道のりは見えない。深いところからの視点、感動ものに終わらせない視点、学問的良心に裏打ちされた表現に満ちた読書であった。
・ワシントン行進の際のスピーチは事前検閲されてい...続きを読む
Posted by ブクログ 2016年01月19日
本著はアメリカ黒人の歴史に関してエッセンス、歴史的事実が網羅的に整理されおり大変参考になり、NYに来て、より身近に感じる問題といいながらも、過去の歴史について知らなかったことが多々あった。
オバマ大統領が登場して7年もの歳月が経るが、未だに人種差別の問題がこの国の大きな社会問題になっている。
本著を...続きを読む
Posted by ブクログ 2014年06月21日
評価すべきはキング牧師以後、
すなわち公民権運動以後に1/3近くのページを割いていることであろう。
他書では割と公民権運動以後の記載が薄い。
それはまだこの時代のことを歴史として俯瞰されていないとも言える。
その様な中で70年以降のアメリカ黒人の歴史についての考察は
非常に興味深く読める。
また...続きを読む
Posted by ブクログ 2013年05月17日
アメリカ史を黒人にスポットを当てて説明する一冊。
内容は非常にスッキリとまとめられており、読みやすくわかりやすい。
後書きでも触れられているとおり公民権運動以後の内容が
特におもしろく、産獄複合体に関する話題や、
監獄を農村部に作ることによる農村部のメリットなど
現代のアメリカが抱える問題に歴史の文...続きを読む
Posted by ブクログ 2014年05月06日
岩波新書の『アメリカ黒人の歴史』の内容を、「その後の時代状況の変化を踏まえ、また、この間のアメリカ史研究の蓄積に基づいて、書き直すことを目指したもの」(p.213)。読み比べると「この間にいかに歴史認識が変化・発展したかを知」(p.215)ることができるらしい。具体的には岩波新書の方は公民権法が成...続きを読む
Posted by ブクログ 2020年12月22日
大航海時代。アフリカから奴隷として連れてこられ、プランテーションなどで働かされるようになった黒人たち。本書はそのなかでも、もっとも注目されるべき存在とも言えるアメリカ黒人のその歴史を見ていくものです。
アメリカ黒人は、その酷薄な差別と厳しい苦難の道を歩んできたがゆえに、アメリカ社会の危機をもっとも...続きを読む
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