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Posted by ブクログ 2012年05月06日
1969年をピークとする高校紛争を記した一書。
当事者が体験をもとに記した安田講堂1968-1969と異なり、
資料や聞き取りが中心となるがその数は圧倒的であり、
それでいてよくまとまっている。
何者でもない自分と、何かを成し遂げたい自分という
高校生らしい情動の中で、
複雑な時代のうねりに飛び込...続きを読む
Posted by ブクログ 2012年03月09日
本書の目的は,主に1969~70年に発生した高校紛争の原因や要求,その伝播や解決に至るまでの道を解明するとともに,その後高校はどう変わったのか,今日の高校教育制度にどんな影響を与えたのか,検討する点にある。二次文献に留まらず,通説を覆す証言や,当事者から提供された資料(機関誌,ビラ,職員会議議事録...続きを読む
Posted by ブクログ 2014年08月23日
著者とほぼ同世代としてこの本に横溢するちょっと上の先輩たちに対する隠しきれないシンパシーにシンクロして一気読みしました。制服斗争(闘争じゃないんだよね…)という言葉に眩しさを感じたことを思い出します。第二次世界大戦やベトナム戦争という戦争からの距離感、新制高校という制度の歴史、そして高度経済成長の実...続きを読む
Posted by ブクログ 2013年10月14日
私は高校紛争世代の後の世代。服装の自由選択権、学内での言論の自由(検閲の拒否)、殆どの校則の撤廃、受験対策学習の廃止という遺産のおかげで、人生で最高の時間を満喫できた。歴史の記録としては内容のバランスはよいが、現在でも重要な課題として、高校生の政治活動の是非、高校の学習内容はどうあるべきか、という二...続きを読む
Posted by ブクログ 2017年08月17日
「高校生は政治活動をしてはいけません」。本書を読むまでそんな
文部省通達があったことさえ知らぬ世代である。
制服の廃止、生徒心得の廃止、受験対策授業への反発。そして
巷に蔓延していた政治的関心の大きさは、高校生にも波及した。
しかし、高校紛争は大学紛争のように長期化しなかった。何故か。
活動に熱...続きを読む
Posted by ブクログ 2012年03月28日
本書末に付された紛争史年表によれば、私の母校である都立国立高校で紛争が発生したのは、69年の2学期から3学期にかけてで「デモ・集会・乱入」から始まり、「封鎖・占拠」や「スト・授業妨害」が発生している。私が東京都立国立高校に進学した年が7年後の1976年。その頃には紛争の記憶はすでに過去のものであった...続きを読む
Posted by ブクログ 2014年01月12日
1960年代後半に起きた学生紛争に派生した高校紛争を多くの資料と証言から解き明かす。今では学校現場にその見る影もないが、高校生の主体性の欠如という状況を見るたび、学生紛争の時代の高校生の姿に興味がわいた。
キャリア教育の課題として、主体的に進路を見つめ、選択させるといったことが挙げられるが、その手段...続きを読む
Posted by ブクログ 2013年06月16日
親世代が彼らの後輩だった世代なので、当時の空気を吸っている訳でもなく、どこか不思議な時代だったように思われるのみである。
本書を読む限り、高校紛争はやはり大学での紛争のミニチュア版であったようだ。昨今の高校の状況ならばいざ知らず、当時の高校の様子、さらに紛争が話題にのぼる前の様子を知らないので、なん...続きを読む
Posted by ブクログ 2013年05月22日
高校生の学生運動について書かれた本。
村上龍や三田誠広は直撃世代で、「69」や「高校時代」はそのときの思い出をもとにした作品。
ただ暴れたいだけの高校生もいれば、受験教育に疑問を持ち人間として成長できる授業をしてほしいと要求する高校生もいるし、過激派にとりこまれている高校生もいる。
学校側の対...続きを読む
Posted by ブクログ 2013年04月11日
赤松英一氏のお勧めで読んで見た。
1969年頃の都内の高校生活動家と紛争高校の発端から終息迄を纏めた書物。大手前高校も掲載されている。それなりに当時の高校の状況や活動家のことがわかる。しかし、当然ではあるが当時のコアは全共闘運動と新左翼諸セクトの動向であり、高校紛争はそのミニチュア版にしか過ぎない...続きを読む
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