消えない愛のしるしを

消えない愛のしるしを

小説・文芸
880円 (税込)

4pt

4.3

傷ついた心を癒すのは、あなたがくれる痛みだけ――危険なほどに純粋な愛が始まる。NYタイムズNo.1作家マヤ・バンクス

夫を亡くして三年、ようやく過去に別れを告げる決意をしたジョスリン。心の奥にある孤独を振り払うため、彼女はつてをたどり、誰にも言えなかったひそやかな願いを叶えるべく秘密の場所へ足を踏み入れた。だが、そこはいるはずのない人――夫の親友で、親身に支えてくれるダッシュがいた。優しい彼の初めて見る暗く官能的な瞳に、ジョスリンの胸は震える。それは危険な愛の始まりで……。

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    ネタバレ 購入済み

    うっかり本当に心が温まり落涙。

    読み出した当初、ヒロインがどんな容貌なんだろうかと想像した。
    きっとチャーミングな目と細身のスタイルの持ち主なのかなぁと。
    特別な美人にありがちの自信、傲慢さが見られないから、周囲の絶賛は一体どこから?と。

    そして丁寧な文章。
    日本ならちょい前までは結構普通の主従関係も、現代のアメリカが舞台となると手順が多いのね、とも思った。ベッドの主従は別にしても、そのに至るまでの合意の積み重ねはアメリカならでは、だろうと思う。
    阿吽の呼吸のこちとらとは、やはり違うなぁ。
    そしてこういうことを表現する言語力が素晴らしい。原文もそうだろうけれど、ここは翻訳者の腕によるところが大きいのではないか?

    内容に関しては、勇気を出して幸福だった過去を捨てて前に進むヒロインに対して自分の幸せをなかなか信じ切れないパートナー役の追い詰められていく心理が物語の核となっていて、人生の陰陽が見事に描き出されてた。

    軽い気持ちで読んでいたのに、真夜中に目が覚めて読んだ部分が本当に胸を温めてくれて、大きな幸福感に浸ってしまえたし、その後の展開も「良かったね」の涙。まさかの落涙。

    意外性に富んだかなり優秀な作品だった。




    0
    2020年05月21日

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