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一番身近な天体、月。約38万㎞上空を回る地球唯一の衛星だ。アポロ計画から約半世紀を経て、中国やインド、民間ベンチャーも参入し、開発競争が過熱している。本書では、大きさや成り立ちといった基礎、探査で新たに確認された地下空間などの新発見を解説。人類は月に住めるか、水や鉱物資源は採掘できるか、エネルギーや食糧をどう確保するかなども詳述する。最前線の月探査プロジェクトに携わる著者が月面へと誘う。
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Posted by ブクログ
最近、日本の民間企業のispace社が探査機の月面着陸に挑んだニュースがありました。 結果は残念ながら失敗でしたが次回に期待です。 こんなニュースもあったので、この本を読んでみ ました。 月に基地を作り、人類がそこに住むということが夢物語ではなくて、現実の話として可能性があるということがわかりました...続きを読む。 月は毎日50分くらい遅く地面から昇ってくるとか、月の地面には太陽から飛ばされてきた水素が突き刺さっているとか、いろんなことを知ることができました。
背表紙面のオビアオリに曰く「月で一旗揚げたい人のためのガイドブック」とある。 もはや、月は遠くに見上げてただそこに在れば良いというシンボル的な物ではないようだ。 いよいよもって月面移住を見据えた時に、月ってどんな所なの?持って行くべきものは?気を付けるべき点は?ウサギはいるの?…etc.とあたふた...続きを読むしないように備えておく意味でも、月研究の動向は追っておいた方が先々において思いもかけないようなチャンスを掴む事が出来るかもしれない。特に若ければ若いだけ、マジで生きてるうちに渡月の可能性があるかも、くらいに思っておいて良いように感じた。 やっぱり差し当たって最大の障害は降り注ぐ放射線への対策だろう。そんな中いきなり月面地上に基地を建設するのはシンドイだろうと思うので、如何にして地下洞窟空間(と思われるスペース)を確保するか否か、良い場所取り競争に勝つ事が重要。現時点で言えば最も宇宙開発分野で勢いがあるのは中国という事になるのだろうが、今後勝ち馬がどの国になるのか、あるいは企業なのか、見定める目が必要になってくる。 また、月移住どうこうを抜きにしても、昆虫食というものは今後一層着目される分野だと感じた。人口増大による食糧危機が叫ばれて昨今、昆虫食の可能性について目に耳にする機会も増えてきた。今はまだゲテモノ趣味嗜好の域を越えていないが、これから先は間違いなく’昆虫料理研究家’’昆虫生産者’の存在感は増してくるだろう。そしてp142でも言及されているように、月に持っていって持続的に生産可能そうな食材の候補に昆虫は間違いなく挙げられることだろう。 月面だろうが海底だろうが、暮らすとなれば衣食住の考慮は不可欠。将来的な月面移住を視野に、これら生活インフラの分野に関して真剣にリアルな想像を巡らせておくのもアリだと思う。 本書執筆時点では’予定’とされていた計画等のうち、 ・インドのチャンドラヤーン2号は2019年2月に打ち上げには成功したが、月面着陸には失敗。 ・日本の月探査機SLIMの打ち上げは2023年期中に延期。 ・ispace社は2025年以降実施のアルテミス計画に参加予定。 …のようだ。 いずれそのうち、月面産のチタン(=ルナ・チタニウム合金)でガンダムが本当に建造される日が来るのだろうか。というか、この設定を考えた人は月マニアだったのだろうか!? 1刷 2022.10.2
月に行くことはすでに夢物語ではなくなった。今では月をどのように活用するのか議論・実証実験がなされている。その執筆時点(2019年)での最新状況を伝えている。月での資源(水、鉄、水素など)をどう採掘するのか、月基地は溶岩トンネルのような洞窟に建築すると効率的だとか、熱や放射線対策が重要だとか、月で人類...続きを読むが活動するために課題となっていることを知ることができる。米国やロシア、中国など宇宙開発に積極的な国々の政治的な駆け引きなど、「世の中そうなっているんだ」という気づきもある。
月は!凄い!すごいんだね! テラフォ拡張のコロニーでルナが出るけど、なるほどルナを押さえたら強い訳だ!と。でも火星移住まで考え始める頃にはルナ押さえてもなーってならない?ならないのかな?つまり月は!凄い!!
少年時代に宇宙に関するテレビ番組などで宇宙に興味を持ち、JAXAなどに関わるようになった筆者。月の資源、開発、移住の可能性から宇宙探査と移住にまで話が広がっている。 月に人が行くだけでもどんな困難があるかを科学的に、しかし極力分かりやすく解説されている。大気がない故に猛スピードで飛んでくる隕石の欠...続きを読む片や太陽風と放射線などがある。また、「地球から物を移動させるコストが1kgあたり1億円」というのは、月面開発をするなら資源を現地調達しなければならないという大前提として説得力がある。 結びでは「なぜ宇宙開発が必要か」という壮大なテーマに少し触れている。ガンダムなどSFの世界でも多く語られてきており、筆者が言うように人間の価値観や宗教観などもひっくり返してしまうくらいの話に広がっていく。
月についての本は地形,文化や天文学などの観点からの本が多くて,この本の様に地質学的な観点からの本は少ないように思える.もちろんそれ以外の観点からの基本的なことがらについても丁寧に説明されていてとても読みやすく,同じような本がなかなか見当たらなかったので,購入した.
はやぶさ2のネタがあまりにホットで、月のことを忘れそうになってた。むしろ文科省やJAXAでは月のほうが熱いらしい?
アポロの月面着陸しかイメージ持ってませんでしたが、レゴリス、宇宙放射線等で月探査の難しさを認識できました。中国はもとより、イスラエル、インド等の動き。日本もはやぶさで喜んでばかりはいられませんね。 それから、月って以外と大きい、ということを太陽系の天体大きさ比較で教えてもらいました。
月に関してこれほど深く学んだ事はなかった。1番身近にある天体として月は短であり、豊富な資源が含まれている可能性がある。また、宇宙開発の足がかりを月に置くことで宇宙が要因になるかもしれない。人類は地球を離れて生存できるようになるのであろうか?
満月の明るさは半月の8倍 高日照率地域に着陸、探査開発のためにも、ピンポイント着率技術が必要(半径50m以内) 太陽風から得られるエネルギーはどのくらい蓄えられるのか、今後の研究課題←めっちゃ多い!今後明らかになることがたくさん ダイソン球 恒星を覆ってエネルギー有効活用←発想のスケールが違い...続きを読むすぎる……そんな巨大な人工物、建造にどのくらいのコストがかかるのだろう…… 「宇宙というだけで面白がっている人が宇宙に住んでも、きっと退屈な日常生活が待っているに違いない」 最高にワクワクする本でした
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月はすごい 資源・開発・移住
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佐伯和人
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