「誉れの子」と戦争 愛国プロパガンダと子どもたち

「誉れの子」と戦争 愛国プロパガンダと子どもたち

ビジネス・実用
1,870円 (税込)

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「誉れの子」「靖国の遺児」と呼ばれた戦没日本兵の子どもたち。戦時下にあって、毎年五千人を超える彼らが、全国各地から靖国神社に参集したという「社頭の対面」。この一大行事を通して、国家は何を意図し、どのような効果を及ぼそうとしたのか。肉親の死を、国家への絶対的忠誠へと転化し、さらに戦意昂揚の一翼を担わされていくという、子どもたちが負った過酷な戦争の一断面を、豊富な一次資料と証言を通して明らかにする。

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  • カテゴリ
    :
    ビジネス・実用
  • ジャンル
    :
    学術・語学 / 教育
  • 出版社
    :
    中央公論新社
  • タイトル
    :
    「誉れの子」と戦争 愛国プロパガンダと子どもたち
  • タイトルID
    :
    647536
  • ページ数
    :
    224ページ
  • 電子版発売日
    :
    2019年08月30日
  • コンテンツ形式
    :
    EPUB
  • サイズ(目安)
    :
    6MB

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「誉れの子」と戦争 愛国プロパガンダと子どもたち のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    タイトルにプロパガンダとあるため、軍部が展開したポスターや著作物、映像物等のプロパガンダのことについて書いてあるのかと思っていたが、軍部から子供たちに行われた、ある意味「洗脳」とも呼べる、軍国主義の上から下への押しつけ、メディアの軍国コーティングについて詳細に書かれていた。

    子供にも容赦なく「お国のため」を刷り込み、父を失った悲しみさえも利用する軍部のやり方は、正直グロいとしか言えない。
    しかしその一方で、子供たちが自らの悲しみを率直に綴ったものも(少ないが)残っており、また巻末の当事者インタビューでも、全てが軍部の狙い通りに進んだわけではないことも明らかになっていて、一次資料の面白さを再認識した。

    私は朝ドラや『映像の世紀』などを見て、戦時下の国民は、軍部の意向に何ら疑問を抱くことなく「お国のため」「天皇陛下のご恩に報いる」「父は喜んで死んだ」「死後は神になった」と本気で思っていたのか、と常々疑問に思っていた。恐らくこの問いの答えは、半分は正解で半分は不正解なのだろう。

    子供であるとか、肉親を失った悲しみだとかは考慮されず、むしろそれすらも徹底的に、骨の髄まで利用される世界では、洗脳されるのも致し方ないと思う。
    ただそれでも残る、誰にも消せない、偽れない感情も確かにあるのだと、人が人でなくただの兵器/産む機械とされてきた世界で垣間見えた人間らしい一面にホッとする自分がいた。

    人間、捨てたもんじゃないなと思った。

    0
    2026年04月08日

    Posted by ブクログ

     戦争で父を亡くした子が,国からどのように「大切」に扱われていたのか。そのことのみに焦点をあてた本。わたしは,最近プロパガンダポスターの本を読んだこともあり,とても興味深く読むことができた。
     著者は,わたしのところにも一度来てくださったことがある。友人宅(この方の祖父は戦時中,小学校校長)の土蔵から大量の古書が出てきたのを,「研究用にいただきたい」と取りに来て下さったのだ。なるほど,その研究成果はこういう本になって世に出るのか…と思った次第。本書を書くために,蒐集されていった古書が利用されたのかどうかは知らないが,こうして〈戦時中の一般的な雑誌〉から当時の世相やプロパガンダを切り取って示してくれるととても分かりやすい。

     それにしても,父を亡くした子どもたちに向かって「おまえたちも父のように国家の為に命を捧げる人になるんだ」ということを「感動を持って」押しつけていく国の姿は大変怖い。こういうことが当たり前に行われていたことに驚愕する。

     教育現場での式典には「日の丸・君が代」が当たり前になってしまった。ほんの30年前までは,これをめぐって死者まで出たというのは,もう遠い昔になった。いまの子どもたちは,「日の丸・君が代」になんの違和感も持たないで育っていくのだろう。それはそれで幸せなのかもしれない。しかし,このことが「再び戦争ができる普通の国に向かっている今の日本」と無関係ではあるまい。

     こういう本を読むと,「昔はそうだったんだね」だけではすまないものも感じてしまう。
     今は大丈夫か?
     本当に大丈夫か?
     あなたは自分で判断しているのか?

     本書で紹介されていた,内閣情報部によって発行された国策雑誌『写真週報』より,「社頭の対面」に関する部分の一部を引用してみたい。それは少年の笑顔の写真に添えられた一文だ。

    靖国の社頭に頭を垂れ
    父の遺志に耳をすます可憐な姿
    やがて父子安相伝えて国に殉ぜんこと
    われらひたすらその健やかな成育を祈り
    心を一つに力を共に
    われらすべてがその父たらんことを希う

     こんなのあり得ん児童観・教育観だ。

    0
    2020年03月05日

「誉れの子」と戦争 愛国プロパガンダと子どもたち の詳細情報

  • カテゴリ
    :
    ビジネス・実用
  • ジャンル
    :
    学術・語学 / 教育
  • 出版社
    :
    中央公論新社
  • タイトル
    :
    「誉れの子」と戦争 愛国プロパガンダと子どもたち
  • タイトルID
    :
    647536
  • ページ数
    :
    224ページ
  • 電子版発売日
    :
    2019年08月30日
  • コンテンツ形式
    :
    EPUB
  • サイズ(目安)
    :
    6MB

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