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クルティカは僕にとってまさに理想のクライマーだ ―― 山野井泰史
ポーランドが生んだ偉大な登山家、ヴォイテク・クルティカは、
ヒマラヤの難峰を厳しいラインから、アルパインスタイルで攻略してきたクライマー。
その大胆な発想、先進的なラインは、世界中のクライマーを魅了し続けてきた。
本書は、その登攀と人生を丹念にたどる一冊。
チャンガバン南壁(1978)、ダウラギリ東壁(1980)、ブロード・ピーク縦走(1984)、
ガッシャブルムⅣ峰西壁(1985)、トランゴ・タワー東壁(1988)、チョ・オユー南西壁(1990)……。
アルピニズムの歴史に衝撃を与えた登攀を振り返る合間に、その登山哲学が明らかにされる。
クルティカにとり、山は単なる冒険ではなかった。
人生の本質を見いだすための旅、それはすなわち「山の道」だった。
2017年にアメリカで刊行後、すでに6カ国で翻訳出版された、待望の日本版。
Posted by ブクログ 2020年03月29日
大切なのは、生きて帰ること。
自分が生きていることの尊厳を証明するために、目標はとにかく高く。ただし標高は問題ではなく、ひたすらルートの美しさをひたすらに求める。
彼らにとってクライミングは日常であり「なぜ登るのか?」は、もはや意味をなさない。とにかく「どうすれば美しく登れるのか?」という問いだ...続きを読む
Posted by ブクログ 2020年01月26日
山井泰史さんの「垂直の記憶」もぐいぐい来たけど、この本で対象となるポーランドのアルペンスタイルのクライマー、ヴォイテク・クルティカも同じ匂いを感じた。頂上よりも過程を重視する、難しい壁を楽しんだ後の退屈な頂上へのアプローチはマストではなく不要という考え方は、求道的でありながら、傲慢さはあまり感じられ...続きを読む
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