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「置かれた場所で咲きなさい」を自ら実践した、シスター・渡辺和子さんの自叙伝。
目の前で父を殺された少女は、人々の心に寄り添うシスターとなった――
2・26事件で、陸軍大将の父が目の前で銃殺されたのは9歳のとき。戦時下、母の猛反対を押し切り18歳で受洗。シスターとなった後、若くして大学の学長に抜擢されるも人間関係に悩み、うつ病や膠原病など試練の連続であった。しかし、自ら道を切り開き、生涯現役で教壇に立ち続けた。信仰と教育に身を捧げた波乱の人生の軌跡。
本書は、山陽新聞の朝刊の連載をまとめたものです。使命感からの重圧や病、老いと向き合いながら多難な時代を乗り越え、いつも人の心に寄り添いながら、生涯現役を貫く渡辺和子さんの人生を追った内容となっています。ノートルダム清心女子大学学報に掲載された、シスターご自身のエッセイ20本も併せて収録。
「神は決してあなたの力に余る試練は与えない」という、どんなに苦しいときでもキリストの言葉を信じて生きてきたシスターが紡ぐ言葉は、わたしたちが困難や悩みに直面したとき、人生の指針となる貴重なメッセージです。
◎シスターから、珠玉のメッセージ
・時間の使い方は、命の使い方
・あたりまえのことに心をこめて実行する。この世に雑用というものはない
・自分のわがままを抑えて、他人の喜びとなる生き方をする
・境遇を選ぶことはできなくても、生き方を選ぶことはできる
・かけがえのない今という瞬間を意識して生きる
・人間は辛いことを感謝に変える力を持っている
・何かにぶつかったとき、まず考え、次に感じ、しかる後に実行する
Posted by ブクログ 2019年04月30日
渡辺和子(1927~2016年)は、キリスト教カトリック修道女で、元ノートルダム清心学園の理事長。旭日中綬章受章(2016年春)。
渡辺さんは、小学校3年生のときに、二・二六事件に遭遇し、当時陸軍大将で教育総監だった父・渡辺錠太郎が青年将校に襲撃され、自宅の居間で43発の銃弾を受けて命を落としたのを...続きを読む
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