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2005年の大ブームから13年を経て、東京アースダイバーの完全版なる! 縄文、そして「海民」へと日本のルーツを遡り、地形の無意識、文化と自然の相互作用を探るアースダイビングは、見えない東京を私たちに教える。今回の増補改訂で隅田川と多摩川流域といった海民文化の要素が色濃く残る地域を追加しました。そして東京の中心地であり、アースダイバーの出立点である大宮八幡へと帰還する旅が完了する。
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Posted by ブクログ
僕は海の近くにすんでいるんだけれど 近隣にすんでいる人や集まってくる人の魅力にいつも心が踊る 何でだろう、地域柄だよね、くらいに思っていたんだけど、この本を読めばそれがなぜかわかる 海の近くにすんでいる人も、山に住んでいる人も、全てに通じる本 ちょっと長いけど
めっちゃ面白いけど、通して全部はちょっとしんどいかな、興味のある場所とかを、思いついたときにパラパラと でも、例えば代々木八幡にはじめていったとき、神社の中に縄文時代の住居の復元があって、あぁ、つまりここってそんな昔から何か特別な場所だったのかな、と感じたこととかに説明が与えられた感じで嬉しい 代...続きを読む々木八幡が、いきなり急な階段を登っていく斜面なのとか、なるほど、周りのビルとかを全部とりのぞいてヤブとか沼になった景色を想像してみれば、確実に何かの特異点にみえるのは間違いない 今も、都心を少し離れれば、川沿いとかに神社は多い
地形に意味あり。神社の場所、聖地の意義。理由が有る、ひとは続いているコトが、地図見ておもいました。確かに人事の近くは、遺跡が多いし。
地形学・地理学に宗教学の要素を取り入れて、時系列の物語をその土地に見出していこうとするアースダイバーの概念を世に問うた宗教学者のアースダイバー東京編(増補改訂)。
「サッ」は死を意味する古代から言葉である。「サカ」、「ミサキ」。。。東京は縄文時代には温暖化により海面が現在よりも高く、東京の低地の多くはまだ海の中にあった。東京の街の成り立ちについて、縄文時代の地図から考えて散策をする。このような形で考察した著書はこれまで見たことがなかった。新宿、渋谷、三田、皇居...続きを読む、東京の街が縄文時代からどのように発達してきたかが良くわかった。
東京の地形学とそれにまつわる歴史。洪積台地か沖積低地かで、ヒトはそこに何を作り、どんな文化を育むかが変わってくる。北ムサシの近辺に生まれ、南ムサシの近くに住んだことがあるだけに、そこに生まれたドラマは何か感慨深い。
上京してから2年目の今だからこそ 読んでよかった。街の見方が少しだけ変わる。 ひとつ、地理的な説明を期待していたので 予想よりも人物の歴史や霊的な観点からの 考察が多めで、個人的興味はそそらなかった。 たまに出でくる表現が急にエロチック。
東京の地形と暮らしの歴史と人々の心の有り様をリンクさせて縦横無尽に論じた「アースダイバー」(2005年)の増補改訂版です。当時、「縄文の大地を裸足で感じる」みたいな中沢新一っぽい言い回しに痺れて、東京散歩が新鮮になりました。洪積層と沖積層、山の手と下町、水の記憶と性産業、都市を見つめる目線に、出来事...続きを読むベースの歴史だけではなく、人の潜在意識への妄想が加わりディープになったのを覚えています。考えてみれば、「ブラタモリ」のヒットとか、地形マニアとか、「せんべろ」などの下町巡礼とか、そんなこんなのきっかけが「アースダイバー」だったのかもしれません。今回の増補改訂には下町周りが補強されています。洪積層と沖積層の境界の物語から、沖積層の物語へ。それは、伊勢湾から東海地方を経て東京湾にたどり着いた「海民」の物語です。そこで熱く語られるのが「海民」の末裔としての吉本隆明。山の手の論理に対する異議申し立て力としての再評価を「足の下は海」という「海民」の意識に求めているのは現在のグローバル経済時代への違和感なのかもしれません。また資本主義の及ばないエリアとしての皇居という指摘も、時代的たと思いました。「森番の天皇」が変わるタイミングで、東京という都市の意味を考える材料になりました。
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増補改訂 アースダイバー
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