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Posted by ブクログ
世界のホンダを作った本田宗一郎の伝記小説。基本的には、城山が100時間つきっきりでインタビューしたものや仲間などの話を取り入れた一冊。本田が引退した後から話が始まるという切り口が特に良かった。というのは、本田の若いころを美化するようなものを最初は期待していたが、むしろその時代を客観的に捉えると同時に、引退後の含蓄ある余生を描いていたからである。優れた経営者の引き際は潔いということを改めて認識した。近くの例で言うならスティーブジョブスもアイフォンなどで一つの時代を作ったら、潔く引いてしまったが、彼も本田も自分の限界を認識し、次なる人が現れることを期待しての判断なのだろう。また、仕事上のパートナーである藤村の話もこの本においては捨てがたい個所である。優れたリーダーの陰には優れた参謀がいったところであろうか。欲を言うなら、インタビュー形式であるならば、もう少し城山と本田のやり取りがあってよかったかもしれない。だが、その返事を本田は言葉よりも行動で返すのだろう。
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