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Posted by ブクログ
この辺りの時代の小説は夢枕獏の陰陽師くらいしか知らないので読むのに少し時間がかかった。けど読みやすい。
読んだ後気づいたけど、ほとんどの登場人物は死んでる気がする…
最初は妖とか出てくるファンタジー?と思ったけどどちらかと言えばそれは少しおまけ要素なのかも。
理不尽だと思った神様はやっぱり神様なだけあって平等なのね、というのが最後に分かってすごく腑に落ちた。
ドロドロした人間の欲が渦巻いて、位の高い人間のどす黒さをより濃くしている。そういう人間ばかりが登場するせいか、小槌丸が純粋にすら見えてくる。(そんなわけはないのだが)
小槌丸が嫌っていた月夜彦、時折兄として導こうとしているというか、救ってあげようとしているというか、そういう描写が色々あったように思えて切ない。
小槌丸にとっても月夜彦にとっても女神のような存在だった千名姫は人間どころかお前が妖だよっていう…
エログロに近いけどそこまでではないかな。もうちょっと艶めかしくても良かったかなと…一番いいなと思ったのは幼く淫蕩な乙姫ですね。
ラストの描写、小槌丸の身分が明らかになったので…というように思えないのが余韻を残してとてもいい。
力のある神様より欲を持った人間が一番恐ろしいということを描いた分かりやすくて面白い作品だった。
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小説・文芸
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