いまや日本人の2人に1人が一生に一度はがんにかかり、年間100万人以上が新たにがんを発症する時代。高齢化に伴い、今後も患者は増加すると予測されるが、現時点ではがんを根治する治療法は見つかっていない。しかし、ゲノム医療の急速な進展で、「がん根治」の手がかりが見えてきた。世界トップレベルの研究者たちが語ったがん研究の最前線
Posted by ブクログ 2018年11月18日
がんはその成長過程においてゲノムの異常が多様に変化する「がんゲノム進化」これには遺伝子の発現量に影響を及ぼす「エピゲノム」の異常も含まれる。
がん細胞は、ほとんど分化せず増殖し、アポトーシスにも抵抗するので、傷がついた細胞も生き残る。
20世紀前半、化学発がん説、ウィルス発がん説、遺伝説、どれも...続きを読む
Posted by ブクログ 2018年09月22日
2018年現在最新の、がんに対する理解とその治療法の最前線。近年のヒトゲノム解析を初めとする生物学の進展によって、がん治療は大きく前進している。がんとは何なのか、なぜ起きるのか、そのメカニズムの理解とともに、治療法も大きく進歩しつつある。
細胞や遺伝子の構造、タンパク質の働き方など、詳しく説明され...続きを読む
Posted by ブクログ 2021年02月27日
・免疫チェックポイント阻害剤
・pdi抗体 のニボルマブ→商品名 オプジーボ
・がんの原因 遺伝子変異
・炎症からがん化するケースがある
・遺伝子に傷がつく事がきっかけで、DNAが変異する
・増殖するがん細胞は不死化
・高齢になるとがんになる可能性が高くなる
・再発と転移が治療を困難にさせる
・再...続きを読む
Posted by ブクログ 2019年05月19日
がんが発生するメカニズムや、近年開発が進む治療方法がどのようなものかを説明した本。
正直に言えば、読みやすい本とは言えない。
また、今、病で苦しむ人、再発の懸念を持っている人が、今どうするかには応えられるものではないかもしれない。
(もちろん、私自身も当事者だったりするわけだが。)
もしかすると...続きを読む
Posted by ブクログ 2018年12月09日
情報が氾濫する中、科学的に正しい情報がまとめられた好著。全体を通して感じたのは、どうしても発生する遺伝子のミスコピーなど「がん」のきっかけになる事態に、人体がちゃんと対応してがんの芽をせっせと摘んでいること。それを、かいくぐるがん細胞の死闘のすごさ。マンガ「はたらく細胞」のがんの回(特に2回目のほう...続きを読む