よるの美容院

よるの美容院

1,155円 (税込)

5pt

12歳のまゆ子は、両親と離れて遠縁の「ナオコ先生」のもとで暮らしている。ナオコ先生の営む「ひるま美容院」は、古くからのお客さん達によって支えられている昔ながらの小さなお店だ。まゆ子は、つらい記憶のせいで声が出ない。月曜日の夜、閉店後の美容院で、ナオコ先生は、まゆ子のためだけに丁寧にまゆ子の髪を洗って整える。心を閉ざしていたまゆ子の声が、だれかに届く日はくるのだろうか。

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よるの美容院 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    講談社児童文学新人賞受賞作。傷ついた小学生の少女の再生の物語。登場人物が皆暖かい。
    ダジャレばかり言っている古本屋のおじさんが、少女が自分の居場所に帰る時につぶやく。
    「、、、じゃーにぃ」 旅。
    舞台の美容院が素敵すぎる。
    傷ついた少女に気を遣いすぎず、かといって見放しはしない。程よく見守る

    0
    2019年04月30日

    Posted by ブクログ

    講談社の児童文学新人賞受賞作品。
    つらい記憶のせいで声が出せなくなってしまった主人公のまゆこは、昔ながらの美容院をやっているナオコ先生のもとで暮らす。
    そこでの生活を通して、自分の傷と向き合い、人の優しさに触れ、少しずつ心を開いていくまゆこの姿や、ナオコ先生の優しさの奥にあるものが明らかになっていく

    0
    2014年09月14日

    Posted by ブクログ

    まゆ子の一進一退に心がギュッとなって、途中うるっとなった。そんな中、ナオコ先生も商店街の人たちも温かく、自分も温かく包まれているような気分になる。
    読後感も爽やかで、昔ながらの美容院という舞台も良かった。優しい物語。

    0
    2014年07月12日

    Posted by ブクログ

    再び歩きだすために。

    伝えることのできなかった言葉が、澱のようにたまっていく―。
    こわばっていた心をナオコ先生の指がやわらかくとかしていきます。
    言葉でみえる「やさしい」より、言葉で表現しないやさしさの方が、心の奥に届くよね。
    すべての場面が描かれているわけではないし、まして、問題のすべてが解決し

    0
    2012年06月19日

    Posted by ブクログ

    誰にも言えないこと。親からのプレッシャー。ズレている周囲の気遣い。子どもにとって、自分ではどうしようもできないことが、主人公を追い詰めていったんだなぁと思い、苦しくなった。一番言いたかったことはなかなか言えない。苦しいよね。うん。苦しかったと思う。
    誰だって子ども時代、理不尽だなぁと思うことがあった

    0
    2021年08月14日

    Posted by ブクログ

    タイトルは「よるの美容院」。
    お店の名前は「ひるま美容院」。

    ネーミングの妙の面白さもあるが、タイトルは、主人公の「まゆ子」にとって、とても大切な意味合いを持つ。

    まゆ子の身に起きた異変は、シリアスに重くなりがちなテーマであるが、それを、のんびりと温かく描いているところに、この作品の良さがあると

    0
    2020年12月04日

    Posted by ブクログ

    久しぶりに、児童書コーナーへ。
    講談社児童文学新人賞受賞作ということで、読んでみました。

    主人公、まゆ子、12歳。
    友達のタケルの”事故”を目撃してしまったことや、
    母の愛情と期待に応えることが苦しくなって、
    言葉を口にすることができなくなってしまった。

    親元を離れ預けられた親戚の家は、昭和の香

    0
    2016年02月10日

    Posted by ブクログ

    小学校高学年向けの児童書と思われます。
    特に女の子のオススメ。夏休みの読書感想文にどうでしょう?(笑)

    主人公のまゆ子は、ある出来事がきっかけで声を出すことが出来なくなってしまった12歳の女の子。
    美容院の女主人であるナオコ先生や商店街の人たちとの生活の中で、
    少しずつ変わっていく彼女。
    人の気持

    0
    2012年07月23日

    Posted by ブクログ

    あぁ、またしても丑三つ時〜


    『よるの美容院』
     市川朔久子(作)
     講談社
    ★★★★☆

    口を閉ざししゃべらない(しゃべれない)緘黙(かんもく)の小6の少女が、ゆっくりと「話す」を取り戻していくお話です。

    読むにつれ明らかにされる事情と心情が感動的に運ばれます。

    この少女の気持ちを主体に著さ

    0
    2012年07月13日

    Posted by ブクログ

    魔女の宅急便のような、少女の成長を描いた作品。とてもきれいにまとまっている。もっといいタイトルをつけたら、子どもが喜んで読むような気がする。

    0
    2023年12月13日

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