【感想・ネタバレ】よるの美容院のレビュー

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感情タグBEST3

Posted by ブクログ 2019年04月30日

講談社児童文学新人賞受賞作。傷ついた小学生の少女の再生の物語。登場人物が皆暖かい。
ダジャレばかり言っている古本屋のおじさんが、少女が自分の居場所に帰る時につぶやく。
「、、、じゃーにぃ」 旅。
舞台の美容院が素敵すぎる。
傷ついた少女に気を遣いすぎず、かといって見放しはしない。程よく見守る...続きを読む
読後、あたたかい気持ちが充満します。

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Posted by ブクログ 2014年09月14日

講談社の児童文学新人賞受賞作品。
つらい記憶のせいで声が出せなくなってしまった主人公のまゆこは、昔ながらの美容院をやっているナオコ先生のもとで暮らす。
そこでの生活を通して、自分の傷と向き合い、人の優しさに触れ、少しずつ心を開いていくまゆこの姿や、ナオコ先生の優しさの奥にあるものが明らかになっていく...続きを読む展開に、ぐいぐい引き込まれて一気に読んでしまいました。
そして、作品に漂う優しさに、気が付けばボロボロと涙をこぼしていました。自分が具体的にどこに感動したのか分からない、だけど、思いやりにあふれた日常の積み重ね、そして人の優しさが、人の心を救うんだということを、じんわりと実感させてくれ素敵な作品でした。

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Posted by ブクログ 2014年07月12日

まゆ子の一進一退に心がギュッとなって、途中うるっとなった。そんな中、ナオコ先生も商店街の人たちも温かく、自分も温かく包まれているような気分になる。
読後感も爽やかで、昔ながらの美容院という舞台も良かった。優しい物語。

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Posted by ブクログ 2012年06月19日

再び歩きだすために。

伝えることのできなかった言葉が、澱のようにたまっていく―。
こわばっていた心をナオコ先生の指がやわらかくとかしていきます。
言葉でみえる「やさしい」より、言葉で表現しないやさしさの方が、心の奥に届くよね。
すべての場面が描かれているわけではないし、まして、問題のすべてが解決し...続きを読むたわけではないのだけれど、だからこそ、胸が痛いほど、心を揺さぶるのだと思います。

最後の2通の手紙。
「うそは書いていなかった。かといってぜんぶでもなかった。」
涙が止まりませんでした。

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Posted by ブクログ 2021年08月14日

誰にも言えないこと。親からのプレッシャー。ズレている周囲の気遣い。子どもにとって、自分ではどうしようもできないことが、主人公を追い詰めていったんだなぁと思い、苦しくなった。一番言いたかったことはなかなか言えない。苦しいよね。うん。苦しかったと思う。
誰だって子ども時代、理不尽だなぁと思うことがあった...続きを読むはず。そんな、言葉にできないモヤモヤ、心の変化を丁寧に書き出していて、最後の希望が見える終わりかたもよかった。

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Posted by ブクログ 2020年12月04日

タイトルは「よるの美容院」。
お店の名前は「ひるま美容院」。

ネーミングの妙の面白さもあるが、タイトルは、主人公の「まゆ子」にとって、とても大切な意味合いを持つ。

まゆ子の身に起きた異変は、シリアスに重くなりがちなテーマであるが、それを、のんびりと温かく描いているところに、この作品の良さがあると...続きを読む思いました。

そこには、周りの温かい人達に囲まれながらの暮らしもあるし、「ナオコ先生」のまゆ子との距離感も良い。役割をきちんと与え、見守りつつ、そっと助言をしてくれる。「しずかな魔女」もそうだったが、「気づき」を促すことが、本人にとって重要なのだと思いました。それがどんなに辛いことでも、共に寄り添ってくれる人がいれば、その時だけは、おもいっきり身を委ねれば、次から前に進める。

まあ、美容師さんのシャンプーが絶品なのも確かだということで。心地よさは分かるなあ。

ただ、別れの場面は読んでる私も悲しくなって、妙に感情移入してしまった。若い頃の、好きな人達との別れは、仮に一時的だとしても、妙に辛いものを感じる。まるで卒業式のように。

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Posted by ブクログ 2016年02月10日

久しぶりに、児童書コーナーへ。
講談社児童文学新人賞受賞作ということで、読んでみました。

主人公、まゆ子、12歳。
友達のタケルの”事故”を目撃してしまったことや、
母の愛情と期待に応えることが苦しくなって、
言葉を口にすることができなくなってしまった。

親元を離れ預けられた親戚の家は、昭和の香...続きを読むりがぷんぷんする「ひるま美容院」
そこの女主人の「ナオコ先生」
大きなふさふさの毛をした赤茶色の猫「ジンジャー」
見習いのサワちゃん、タケルそっくりの颯太、
古本屋のダジャレおじさん、コロッケ屋のおばちゃん。

彼らの温かなまなざしに包まれて、まゆ子の凝り固まってしまった心が、ゆっくりほぐれていく様子がとても良かったです。
ナオコ先生の”天使の手”のシャンプー、どんなに気持ちいいんだろう…。

あと、猫のジンジャーの無愛想感(笑)がいい味です。
もっと登場してほしかったなぁ。
またサワちゃんとダジャレおじさんの不仲の理由が可笑しくて~。

”児童文学新人賞作品”…
児童と呼ばれた日は遥か昔でも、これだけ感動できたことに、
まだまだ純粋無垢な心を持っていると、ひとりほくそ笑む私です(笑)

やさしくて、温かい一冊でした。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2012年12月28日

まゆ子は 親戚のおばさんのナオコ先生のいる`ひるま美容院`に住まわせてもらっている。美容院はすずらん商店街にあり、常連さんのおばあちゃんたちがやってくる、昭和ににおいが残る小さなお店。まゆ子は学校に行かずに、ナオコ先生の手伝いをする。

幼なじみの事故を目撃して、声が出なくなったまゆ子。言葉は重く、...続きを読むのどにからみつく・・・。

ひるま美容院には、ナオコ先生と、時々バイトとしてやってくる、若くてきれいなサワちゃんがいる。看板ネコのジンジャー。商店街の古本屋のダジャレおじさん。コロッケをおまけしてくれる肉屋のおばちゃん。常連さんたち。

そして、サワちゃんの弟で、ちょっと口は悪いけど、気はいい颯太。

みんなに囲まれて、まゆ子は言葉を取り戻してゆく。

読み進むうちに、秘密があかされる。事故をみつめなおしてゆく話し運びがいい。
講談社児童文学新人賞受賞作。
帯より、「シャンプーのやわらかな指先に、心を閉ざしたまゆ子の心がふっくらとやさしくほどかれていく」

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2012年07月28日

声が出なくなってしまう少女といえば「ハッピーバースデー」が思い浮かぶけど、それよりも柔らかくて良い意味で軽い印象。

小学生の男の子と女の子のやり取りって、なんでこんなに可愛いんだろう。
些細な事でムキになって言い合いになる、颯太とまゆ子を見ていると思わず微笑んでしまう。

ナオコ先生の温かな眼差し...続きを読むと、力強い言葉。
そして何よりもその優しい指先で、まゆ子の心をほぐしていく。
ナオコ先生自身も、彼女の営む美容院も、彼女の生活スタイルも、素敵だなと思う。
ただ、出戻った背景や、彼女の子供のものと思われる着物についてもうちょっと触れて欲しかった。そこがどうしても、投げっぱなし感が否めない。

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Posted by ブクログ 2012年07月23日

小学校高学年向けの児童書と思われます。
特に女の子のオススメ。夏休みの読書感想文にどうでしょう?(笑)

主人公のまゆ子は、ある出来事がきっかけで声を出すことが出来なくなってしまった12歳の女の子。
美容院の女主人であるナオコ先生や商店街の人たちとの生活の中で、
少しずつ変わっていく彼女。
人の気持...続きを読むちに寄り添うとは、どういうことか。
切なくもやさしく、そして心強さも感じる作品。

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Posted by ブクログ 2012年07月13日

あぁ、またしても丑三つ時〜


『よるの美容院』
 市川朔久子(作)
 講談社
★★★★☆

口を閉ざししゃべらない(しゃべれない)緘黙(かんもく)の小6の少女が、ゆっくりと「話す」を取り戻していくお話です。

読むにつれ明らかにされる事情と心情が感動的に運ばれます。

この少女の気持ちを主体に著さ...続きを読むれてあり、自分を取り戻していくその様子が丁寧に描かれています。

「できることはできる。できないことはできない。」「なにがだいじか、そうでないか、自分で考えて決めること」「それが、うまく人生の舵を取るコツよ」とアドバイスもあります。

特に思春期初めの頃の子どもは、大人の本音を知っているけど自分の本音を通せない、その狭間で多いに悩みます。

この作品には その繊細さを周囲の人のあたたかさでうまく救い上げてくれています。そこがまた切なくていい作品です。

あぁ、うちの娘に 読ませたい!
 
(感動〜)
 

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2012年06月24日

男の子がとても素直でかわいい。
主人公が声を失った原因が後半で明かされるので、なんだかじれったい感じだけど、少女とびよういんのおばさんとの優しい関係がよかった。
最後、同じ場所には戻らず引っ越してしまったのがよかった。はじめは、同じ場所にもどって、タケルや友だちともまた一緒になれたら、とも思ったけど...続きを読む、それはあまりに楽観的すぎると反省し、この結末のほうがよかったんだろうなと思った。

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Posted by ブクログ 2023年12月13日

魔女の宅急便のような、少女の成長を描いた作品。とてもきれいにまとまっている。もっといいタイトルをつけたら、子どもが喜んで読むような気がする。

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Posted by ブクログ 2022年08月10日

言葉は人を傷つけることが出来る。事故になったのはたまたまだったのだろうが、自分の言葉でタケルを怪我させることになったまゆ子の言葉が出てこなくなるのはある意味因果だなぁ。

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Posted by ブクログ 2019年04月22日

まゆ子の心が温かい大人や環境に癒されていく物語。昭和感もあり、大人が読むと、懐かしいかんじもある。
まゆ子モテモテで、女子は楽しく読める( ̄∀ ̄)

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Posted by ブクログ 2014年05月12日

うーん、よくできてる。新しい梨木香歩かも。
『西の魔女が死んだ』を初めて読んだ時も、(もうひねくれた大人だったせいか)「うまいな」と思ったが、あのときは梨木香歩が今ほどの優れた作家になるとは思わなかった。
この作品も、現実の生活と折り合えなくなった少女が、第三者的な年配の女性と日常の仕事をこなし、本...続きを読む当の意味で手をかけてもらううち、自分を取り戻すという物語が『西の魔女』そっくり。
金井美恵子の『小春日和』もそうだけど、母親と上手くいかなくなった時、娘が本音を吐ける年上女性として「おばさん」は最適なのかもね。
この作者が梨木香歩みたいに大化けするかはまだわからないけど、ちょっと注目しておきたいな、という気持ちになった。
すれっからしの私はこれくらいでは感動はしないが、小学校高学年から中学生の女の子はきっと胸打たれると思う。

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Posted by ブクログ 2012年11月14日

「西の魔女が死んだ」に似た雰囲気の話。最後、いつの間にか両親が引っ越していたのがちょっと?だったが、まあ面白かった。

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Posted by ブクログ 2012年11月13日

第52回講談社児童文学新人賞受賞作
言葉選びがとても素敵。
中身は、ひょんな嘘と幼馴染の事故が重なったことで声の出なくなった主人公と、美容院を営むナオコ先生の物語。
こういうのずるいなぁと思いつつ、うるっときてしまう。
うそはない、でもすべてでもない。鳥肌立つ。泣ける。すべてを語ることが得策でもない...続きを読む

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Posted by ブクログ 2012年09月30日

児童書だけど、大人にもオススメ。小学校高学年の娘がいる私には、いろいろ考えさせられるところがあった。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2012年08月09日

幼なじみとのある事故をきっかけに、声を出すことができなくなってしまった6年生のまゆ子。固くなってしまった心と体を優しくほぐしてくれたのは「ひるま美容院」の店主ナオコ先生でした。毎週お休み前の月曜日の夜にしてくれるナオコ先生のシャンプーのように丁寧で温かなものが作品全体に流れています。でも正直、読んで...続きを読むいて何か物足りなさも感じました。物語自体はしっかり書ききっていると思うのだけど、テーマが弱いというか日常的というか・・。日本の最近の高学年向け読みものは、テーマにしてるものが似通ってきているなあ、という気がしてなりません。

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Posted by ブクログ 2012年07月22日

高学年向け。
どうも主人公に都合がよすぎるような…。
あまりハマらなかったです。悪くないですけど。

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Posted by ブクログ 2012年06月13日

児童書だった。
でも面白かった。ちょっとうるうるしたし。
友人が事故に合う所を目の前で見て
ストレスにより声が出なくなったまゆ子がおばが営む美容室で暮らしていく話。

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