紙コップのオリオン

紙コップのオリオン

1,265円 (税込)

6pt

橘論里は中学2年生の男子。母親と、血のつながらない父親と、妹・有里と暮らしている。学校では、開校20周年記念の行事をやることになり、論里は実行委員にさせられる。校庭に描くことになった冬の星座に思いをはせながら、論里は自分と自分をとりまく人たちのことを考えはじめる。生まれるときも死ぬときもひとりきり。だけど、だれにも迷惑かけずに存在できるものなんか、どこにもない――。

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紙コップのオリオン のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2022年07月31日

    うわあ〜とてもいいお話だった。何かに真剣に打ち込むって素敵だな。みのりおばさんも、ましろのお母さんも良いことを言う。大切な人が居なくなってしまうのは「いつか」。でもそのいつかは突然やってくる。その突然を家族と乗り越えて、尚且つ学校行事でも周りと力を合わせて成功に持っていった論里の成長が素晴らしい。良...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2019年12月12日

    奇妙な置き手紙を残して出て行った母親、血のつながらない父親、その気はなかったのに選ばれた記念行事実行委員、学校に来ない幼なじみ。中学生の論理の日々は当たり前だけど当たり前には過ぎていかない。

    物語は論理の目を通して書かれます。一人称の物語は語り手が知らないことは書けない。語り手が他者に踏み込まなけ...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2019年03月09日

    母親が突然居なくなった。
    残された中2の主人公と元気な妹と養父
    との生活と、記念式典実行委員での活動が主軸の物語。
    爽やかで読後感が良い。

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    Posted by ブクログ 2016年08月06日

    ある日、母は、中学2年生の論里たちにこんな手紙を残した。

    「いつか」は、いつ来るのか。
    必ず来ることは、信じていました。
    でもそれがいつかはわかりません。
    といって、ただ待つだけでも、つまりません。
    そしたら、いいことを思いつきました。
    こちらから迎えにいけばいいのです。
    「今」を「いつか」と変え...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2020年12月29日

    序盤は、あまり物語に入り込めず、読むペースが遅かったのが、途中から面白くなってきて、最後には良い話だなあ、と思えました。

    その理由を考えていると、私が主人公の「橘論里(ろんり)」の視点で読んでいたことに気付きました。

    確かに、序盤の論里は、母のことや、父と妹の世話をしなければという生真面目なとこ...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2019年08月06日

    児童文学というのは大人が見てこりゃあいい本だと思ったものが出てくる感じがするので、全体的に外れは無いような気がするし、シンプルで奥深いものが多いような感覚が有ります。
    本作は親も一人の人間で夢も希望も有るという事と、自分の力は何かに取り組む事で初めて引き出されるという事がよく描かれています。それが説...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2015年01月07日

    学校の催しで、校庭にキャンドルを並べて星座を描こうとする中学生達。星とキャンドル。どちらか1つでも感動を呼ぶのに、この2つの合わせ技は強力。家族の事、友達の事、中学生なりにいろいろあるけど、辛い事も嫌な事も乗り越えて前向きに進んで行く。キャンドルの灯りと星空は皆の心を結びつけ、美しいクライマックスと...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2014年12月16日

    良い。かなり良い、ずっと良い。安定のYA小説。
    迷惑かけないでいつづけるなんて、そうだよね、無理だよね。キャンドルナイトで星座ってのもいい、美しいしロマンチック。紙コップの裏に願い事書くのもね、いいよね。
    このくらいの年の子って、いろんな悩みがあると思う。一人っ子だと言いながらも次男な元気。元気と名...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2014年11月29日

    創立記念行事の委員になってしまった論里。
    最初はやる気はなかったのだが案が採用され、中心に進めることに。
    行事の運営を通して中学生の成長する姿が見えて心地よい。
    母の行動は理解できない。

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    Posted by ブクログ 2014年07月25日

    オリオンという言葉に惹かれて手に取りました。
    少し複雑な家族関係で、ちょっと変わった家族の論理一家と論理の学校生活を描いた作品。
    バラバラとしていたものが、最後一つにまとまる感じがして良かった。ちょうど論理たちの行事が、一つにまとまっていく様子とリンクしている気がする。

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