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2020年、東京五輪に向けて再開発が進む渋谷区のアパートで、老人の他殺体が発見された。捜査の結果、その被害者はかつて名家の人間だったことが判明する。この男は何者なのか――。渋谷で発見される、額に傷を付けられた死体。50年という時の中に潜み続ける殺人者とは――。警察小説の旗手・堂場瞬一が「人が人を殺す」というテーマに向き合い書き上げた、記念碑的文芸巨編。
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Posted by ブクログ
堂場瞬一『Killers(下)』講談社文庫。 下巻になり、稀代の連続殺人鬼・長野保の犯行の謎がさらに明らかになる。長野保から始まり、連鎖していく殺人者の系譜…久し振りに結末が気になるのに読み終えたくないという作品に出会うことができた。 半世紀前に殺人者を追い続けた挙げ句に殺人者に殺害された刑事・...続きを読む生沢宗太郎。何の因果か現代に蘇った殺人者を追うことになる孫の女性刑事・生沢薫…長野保の犯行を止めることは出来るのか。
殺人鬼は自分の衰えを感じ、後継者探しを行う。 後継者を得た殺人鬼と親子二代で犯人を逮捕しようとしている刑事との闘いの続き。 終盤がスッキリしない。
相変わらず犯人は捕まらず、なかなか事件の真相に辿り着けない中、次の事件が起きる。 こんなにも逃げ切れるものなのかと思うが、時代もあるのかもしれない。 闇に隠れて存在自体を晒してこなかった犯人には簡単なことだったのかもしれない。 現代の監視社会ではそうもいかないだろう。 そこまでして人を殺し続ける意味...続きを読むはなんだろう? そして、話の中での人間関係の繋がりにも驚愕。 なんとも後味の悪い終わり方だったな… 2020.2.16
シリーズ化
シリーズ化されそうな展開!
長野保という人間について 殺人鬼・異常者。表現できそうで出来ない不思議な人間だった。 英語を翻訳する際の直訳と意訳。 このタイトルがkillersな理由なのではないかと思った。 代議士の息子として育ち殺人が家族にバレ、右手を失う。 右手を失った後も後継者もどきを見つけ殺人を続ける。 後継者なんて見...続きを読むつかるはずもなく殺しを繰り返していく。 狂気。
戦後の昭和から平成まで、50年近く続く連続殺人。その犯人側を主に、追う側の刑事たち、祖父から孫娘へと受け継がれる魂。 面白くないわけでは無いが、犯人側の独白が多く、共感も起こらないため冗長に感じてしまう。追いかける側に主眼を置いた方が緊迫感もあって良かったのではないか?
読み終わって、面白くなかったということはないですけどー。 ずっと面白く読んでいたんだけど、読み終わってみると、な~んかつまんない話だったなーみたいな?(笑) 一つは、ストーリーの盛り上がりに今一つ欠けるからなんでしょうね。 現代になって出てきた長野の後継者(候補)なんて、いかにも今風な嫌ったらしいキ...続きを読むャラクターなんだから、彼のエピソードをもっと膨らませたストーリー展開にしてくれたら全然違ったように思います。 この堂場瞬一という人の本は初めて読んだので、いつもこういう感じ(イマイチ盛り上がらない)のストーリーを書く人なのかわかりません。 ただ、ふと思ったのは、もしかしたら長野保を渋谷という町をダブらせている例えてるのかなーと。 つまり、派手派手しく何かと目立つわりには銀座や新宿と比べると今一つ格やパワーに欠け、何より軽い街という意味で、人殺しに小難しく理由付けして、さらに人殺しのトレーニングまでしているわりに、やってることは街にいる気に入らない人を不意打ちして殺して、死体に目印をつけて、「世直し」とカッコをつけているだけの長野保のチグハグとどこか通じるところがあるような気がするんですよね。 作者の堂場氏は青学の卒業ということですが、渋谷やその周辺は青春時代を過ごした場所ということで、 たぶん愛憎入り混じった思い入れがあるのでしょう(いや、私も結構好きなんですよ、渋谷って街w) そう考えると、この妙なほどの盛り上がりのなさは、むしろ、それこそが渋谷なんだと狙ってい書いている……、 というのは考えすぎか?(笑)
う~ん。。。。 この終わりかたは、、好きではないな。 堂場さんの描く物語だけあって、読みやすさは問題なしだし、ハラハラドキドキも十分にあったけれど・・・。 結局は、いろいろあちこち消化不良で不満が山積。 言いたいことはなんとなく分かる気はするものの、結局は警察は何も出来ていない、というのが何と...続きを読むもね。。。 終盤やっと長野にたどり着けたのも、捜査の勝利ではなく歳により詰めが甘くなっていったり何らかの焦りにせかされたりした長野の脇の甘さからの自滅だし。 ★3つ、6ポイント半。 2018.04.06.新。 ※館山へ向かう車中で長野が聴いた、中井への留守電の内容が、まったくもって意味わからん。大事な記述を読みおとしたかしら? ・・・と思いつつ、読み返して該当箇所を探す気にはならない・・・と、まあ、そんな感じの読後感。
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