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嘉永六年、父を亡くした沖田宗次郎は、試衛館の内弟子となる。並外れた才で頭角を現した宗次郎が道場破りを一手に引き受けるようになる頃、相次いで少年殺しが横行する。魔の手は宗次郎の知己・藤吉にも及ぶ。道場でいくら強くても、友の仇一つとれない……。葛藤は宗次郎の青春に影をおとす。十九歳になった宗次郎は名を総司と変える。尊王攘夷の思想が時代を動かす中、試衛館の面々は浪士隊として京を目指す転機を迎える。
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Posted by ブクログ
人見知りで、ぶっきらぼうで、でも友達を大事にする。ちょっと生意気でカワイイ沖田総司を見る事ができました♪ 友を亡くし、初恋の人を亡くしと、辛いことが多い上巻でしたが、下巻は更に過酷な運命が待ち受けていることは必至。ちょっと気が重くなりつつも下巻へ行きたいと思います☆
「こんにちは」で始まり「だれだっけ」でおわる。 総司の人柄がよく出ている。 「こんにちは」 柔らかい抑揚で隊士の言葉どおりの美人があいさつをよこした。黄八丈の小袖に黒綸子の帯を島原結びにして、髪は島田にに結っている。着物に似合った黄色の櫛に愛嬌があった。すっかり堅気の娘のように見せていながら、...続きを読むみなりも化粧も、整い過ぎて威圧感に似た雰囲気を放っている。何より整っいるのは、その顔立ちだ。きれいに塗ったおしろいを、いちどさっと洗い流したうす化粧に、ていねいに、紅をぬったさまは、浮世絵のままの美人である。堅気でないなら商売女ということになるが、お天道さまのしたに居ても野暮にならない装いを心得ていた。 「だれだっけ」
少年 沖田宗次郎 食べて生きていくために試衛館の内弟子となる。時代の荒波の中で少年から青年へ、沖田総司 となる彼の内面はこうだったのかも知れない。
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