十二世紀ルネサンス

十二世紀ルネサンス

ビジネス・実用
1,540円 (税込)

7pt

4.5

中世の真っ只中、閉ざされた一文化圏であったヨーロッパが、突如として「離陸」を開始する12世紀。東方からシチリアへ、イベリア半島へ、ギリシア・アラビアの学術がもたらされる。ユークリッド、プトレマイオス、アル=フワーリズミーなどが次々とラテン訳され、飛躍的に充実する西欧の知的基盤。先進的アラビアとの遭遇が生んだ一大転換期を読む。

詳しい情報を見る

閲覧環境

  • 【閲覧できる環境】
  • ・ブックライブ for Windows PC(アプリ)
  • ・ブックライブ for iOS(アプリ)
  • ・ブックライブ for Android(アプリ)
  • ・ブックライブ PLUS for Android(アプリ)
  • ・ブラウザビューア

※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。

十二世紀ルネサンス のユーザーレビュー

\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    ギリシアの学術知識はほとんどがビザンツに引き継がれ、西ヨーロッパには僅かしか伝わらなかった。伝播に寄与したのは異端とされ東方へ追放されたキリスト教徒であった。ギリシア語文献のアラブ翻訳によりアラビア学術は11世紀に黄金期を迎える。
    12世紀になりアラビア語を翻訳して西欧に伝わる。翻訳の担い手は修道士達が多い。西欧が世界史の中心となる知的基盤ができてきた。12世紀以後は暗黒時代ではない。その背景には封建制度確立、三圃制による農業革命、農業の効率化による商業の活性化、大学の設立がある。十字軍による知的影響は意外と少ない。12世紀ルネサンスは哲学、科学、法学の領域において特徴がある。
    文化伝播ルートの拠点はスペイン、シチリア、北イタリアである。先駆者として尊者ピエール、バースのアデラードがいる。アラビア文献を翻訳し、権威や常識ではなく理性を重んじた。
    シャルトル派は自然の合理的探求によって神の認識を目指した。これはのちのガリレオ、ニュートンら科学革命につながる。
    スペインの代表的翻訳者にクレモナのゲラルドがいる。
    女性に対するロマンティックな愛という概念は12世紀に発明された。古代ギリシアの愛は基本的に同性愛であり、異性愛の観念は11世紀アラビアで発達した。

    0
    2022年09月01日

    Posted by ブクログ

    市民セミナーでの講義が元になっているので読み易いです。
    ヘレニズム期の科学がローマには余り残らずにその大半がビザンティンに伝わって、その知識を保持していたネストリウス派が異端となってビザンティンを追われて西アジアに逃れたけどもササン朝に取り込まれて、遂にはヘレニズム期の科学がアラビア世界に伝播していったという辺りの記述が興味深いです。

    0
    2021年08月28日

    Posted by ブクログ

    古代ギリシャ、ローマの哲学、科学は中世ヨーロッパ・キリスト教社会では見失われていました。15世紀ルネサンスを準備したのは、それまでの間にアラブ社会に伝わり発展していたプラトン、ユークリッド、アルキメデスでした。

    0
    2011年08月12日

    Posted by ブクログ

    例によって難しい所は流しつつ、当時の文化の流れが知れて良かった。
    ますますタイムマシンが欲しくなった。

    0
    2015年04月07日

    Posted by ブクログ

    ルネサンスって三回あるんですよね。
    そのうちの一つが12世紀で起こったということです。

    大学の起源と深いかかわりがあり、科学史を理解する上ではとてもためになりました。

    0
    2009年10月04日

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    ルネサンスと言えばイタリア!14世紀のフィレンチェ!
    こんな常識は歴史を無批判に解釈しすぎて、なんなら間違ってますよ!
    ルネサンスはイスラムとアラブ社会を経由して12世紀に達成されたんですよ!
    という講演録を活字にした本です。
    1984年の講演だそうですが、何故こんなに大事な内容が中学高校の教育内容に反映されないのか謎です。なんなら未だに十字軍がきっかけとか書かれてるらしいですからね・・教科書とかには。
    <もう少し具体的に>
    一度消えてしまったギリシア・ローマ文化を継承していたのはビザンツ帝国を追い出された異端のキリスト教徒。彼らがシリア、アラブでキリスト教を広めることで、その教義の元に流れるギリシア文化を伝播し、ヘレニズム文化をすでに継承していたイスラム社会との融合が起こり、新しい文化に発展させることができた。
    この新しい文化を受け取る許容(教養とするべきかも)があったのは、すでにイスラム教徒になじみのあったシチリアやスペインであった(フリードリヒ二世とかを思い出しちゃいますよね)という循環が12世紀に起こったルネサンスである、という内容です。
    「巨人の肩に乗る」の本家がでてきたくだりは感激でした。
    <教訓>
    新しい文化を継承できる人たちはえてして移民であるというのは、なんだか現代の問題のようにも感じられました。特に問題がなければ何も変える必要ないですからね。ということで過去を知って今に活かす、という大変興味深い内容でした。
    <レベル>
    市民むけの講演ということで分かりやすいですけど、初級者向けとは言いがたい。。あれですね受験とかの感覚でいうと、基本は学んだけどイマイチ意味が分からなかったというような人が読むと楽しめるんじゃないかしら。そして、意味がわからないのは合理的な説明になってないから、ということも同時に感じ取れるんじゃないかしら。大学の授業らしくて大変面白かったです。まだ疑問点は残ってますけど、その辺はまた別の本で勉強していきます。

    0
    2021年11月07日

十二世紀ルネサンス の詳細情報

閲覧環境

  • 【閲覧できる環境】
  • ・ブックライブ for Windows PC(アプリ)
  • ・ブックライブ for iOS(アプリ)
  • ・ブックライブ for Android(アプリ)
  • ・ブックライブ PLUS for Android(アプリ)
  • ・ブラウザビューア

※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。

この本をチェックした人は、こんな本もチェックしています

講談社学術文庫 の最新刊

無料で読める 学術・語学

学術・語学 ランキング

伊東俊太郎 のこれもおすすめ

同じジャンルの本を探す