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Posted by ブクログ
日本近代史を専攻している大学教授による本。消防・医療・ボランティアの観点から関東大震災を検証している。
地震後に発生した大規模火災とその消化活動についての詳細に頁を多く割いている、100年ほど前の大混乱の中での話からよくぞここまで詳細がまとめられたと感心する。当時は科学技術の発展期で、新しい技術をいざという時に使いこなせなかった事例が挙げられているが、広域災害の大混乱の中でも迅速に行動できるかどうかは普段の備え(防災訓練含め)にかかってくるということは現代でも変わらない。
「火災旋風」という言葉が印象に残った。大規模火災が強風に煽られ、竜巻のような現象が発生して人もかなりそれによって巻き上げられて犠牲になったという。
本書では救護・復旧への取り組みが主眼となっているため震災の混乱の中で発生した朝鮮人、中国人への虐殺については大きく扱ってはいない。なぜこのような流言が発生したかについては不明な点も多いとしていて、他の本でまた詳しく読んでみたいと思った。
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