寂しい丘で狩りをする

辻原登

映画のフィルム･エディターの野添敦子は、かつてレイプされて告訴した押本史夫の逆恨みに脅え、女性探偵の桑村みどりに出所間近の押本の尾行を依頼する。みどりもまた交際していた久我の暴力に苦しめられていた。予想どおり出所するや否や敦子の行方を執念深く調べ始めた押本の足音が刻一刻と迫る……。

• カテゴリ: 小説・文芸
• ジャンル: 小説 / 国内小説
• 出版社: 講談社
• 掲載誌・レーベル: 講談社文庫
• 電子版発売日: 2016年07月08日
• コンテンツ形式: EPUB
• サイズ(目安): 1MB

[ブクログ · ★★★☆☆]

過去の読書メモで高評価を付けた（籠のオウム、4.５）作家の探偵小説。正統派スタイルの作家らしく、主人公と犯人の二人が奇しくも同じ映画フィルムに関わる仕事をしているのだが、その辺りの描写（京橋のフィルムセンターとか、山中貞雄監督のサイレント映画とか）がとても詳しく安心してよんでいられる人である。
3.5