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一人の女を捜して欲しい──すべてはその依頼から始まった。依頼主が頼ったのはフィリピンで暮らす海自の元特殊部隊員、河合斌。"海洋民族"の女、ラレインから海の戦いを学ぶ河合は、心の奥深くに秘めたある思いが現実となる日を待っていた。"人捜しビジネス"を請け負った河合だが、その先に壮大な陰謀が待ち受けていようとは知る由もなかった。
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Posted by ブクログ
専門用語が比較的に少なく、読みやすく感じました。 主人公の冒険的な展開、潜入、交戦描写は言わずもがな。海の綺麗な景色、フィリピンの街並みなどにも引き込まれました。
『宣戦布告』や『外事警察』など、軍事・公安関係に詳しい麻生幾さんの作品。詳しい取材を基にした実在の機関を基にしつつ、そこに「ありえない」フィクションを乗せ、リアリティと非リアリティの谷間を突いてくるのが上手な作家さんだと思う。 本作の主人公は、元海上自衛隊特別警備隊の隊員。ある事件をきっかけに自衛...続きを読む隊を退職しフィリピンで暮らしているが…。 これまでの麻生さんの作品に比べて、よりフィクション色が強い印象。個人的には、もっと政治の「負」の部分を描いても良かったのでは、と思う。(偉そうですみません…)
仲間との友情、仲間の裏切り、何が真実か分からなってしまうが最後は己を信じて前にすすむ河合。複雑な展開で少し疲れた。
著者の作品を読むのは「外事警察」に次いで二冊目。 国際謀略小説よりはストレートな冒険小説だが、この手の翻訳ものに比べるとあっさり風味。シノプシスを読んでいるような感じもする。
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