「歯切れよく、ぐっと引きこまれ、わかりやすい。ブライアン・フェイガンは、明快でしっかりとしたメッセージを一般読者に届けることができる、現代考古学界きっての著者だ。この本もまた例外ではない」
――――ジェレミー・A・サブロフ(米国サンタフェ研究所・前所長/『人類学博士』著者)
人類学や地質学と連係しつつ発展してきた、グローバルで時空をこえた知的探求のあゆみ
一瞬にして火山灰に埋もれたポンペイの町はどのように発見され、発掘されたか。
氷河時代の洞窟内に描かれた壁画の作者は?
密林の奥にたたずむ古代遺跡、世界各地に現存する巨石モニュメントの謎など、コンパクトな40章で、考古学が誕生した18世紀から衛星画像や遠隔探査の技術が進歩した現代まで、世界先史学の権威がテンポよく案内する、地球規模の考古学の発展史。
Posted by ブクログ 2019年07月26日
これは、かなり面白かった。発掘者が、遺跡を見つけ、過去の歴史を明らかにしていく、興奮が手に取るように伝わってくる。
ツタンカーメン王の話は、ドキドキした。現場を開けるときの、待ちきれない思いがたまらない。あるいは、ラスコーの壁画を見つけた、牛だよ!牛!という驚きに満ちた声。
冒険とは、こんな気持...続きを読む
Posted by ブクログ 2019年04月13日
文章の格調が高いにもかかわらず、読みやすく、期待以上の内容だった。考古学が想像したよりも歴史が浅いことにまず驚く 。
そもそも歴史が学問として成り立ったのが最近なのだ。
歴史の教科書で当たり前のように書かれていることは、先人たちの大きな努力なくして、成立しないことを実感した。
特に好きなのは放射...続きを読む
Posted by ブクログ 2019年02月24日
現在進行形で進歩し続けている、考古学という学問。
単純にどのような発見がなされていったか、という側面だけでも興味深いが、
考古学の手法自体が進化していく様はかなり面白い。
盗掘まがいの行為による金銭目的から過去を読み解く作業へ、
粗野で単純な採掘からテクノロジーを駆使した非破壊な調査へ。
旧約聖書...続きを読む