ふたたび蝉の声

ふたたび蝉の声

1,584円 (税込)

7pt

いろいろあるけど、前に進もうと思う。

五十歳を目前に控えた進は、役者という職業を細々と続けながら、東京で暮らしている。最近ようやく順調に仕事が入るようになったが、娘と妻のいる家庭内では、どうにも居心地の悪さを感じるようになった。
ときどき、ふと漠然とした不安を感じることがある。これから自分たちはどうなっていくのか……。
故郷で一緒に育った姉、友人。老いていく父と母、そして今の家族、妻と娘。
進の人生に関わる様々な人がいる。そして、それぞれがひとりひとりの人生を生きている。でも、どこかで重なり、繋がり、そしてお互いの人生に何かのきっかけを与え続けていく――。
“人生は、長いようであっという間”
翻弄され、迷いながらも家族や人生と向き合い、懸命に生きる人々を描いた群像小説。


【著者より】
小説『ふたたび蝉の声』は54年間生きてきた自分の人生観、家族や友人等、いろいろな想いを込めて書いた群像劇です。知り合いの誰かと誰かを足して創った人物もいれば、まったくの想像で創った人物もいたり……。楽しみながら、噛み締めながら書きました。是非、ご一読ください。
内村光良

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ふたたび蝉の声 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2019年05月24日

    2019/05/20-05/24
    「荻原浩の海の見える理髪店」のような読後感が「第5章のゆりと宏」にはある。

    ▶︎終わり良ければ・・・。文末が「遠くの方で蝉の声が聞こえた。また夏がやってくる。」そしてタイトルが「ふたたび蝉の声」私はこの終わり方が好きだ。内村光良・・やっぱ才能あるわ。紅白の司会が...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2019年03月11日

    「一個一個やっていくよ。一つ一つ大事にしていくよ」(進)

    優しい文章で内村さんの人柄か読後心温まる群集劇。
    家庭、友人、仕事と周りの環境を大事にしようと思う。

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    Posted by ブクログ 2020年08月08日

    とくに予想外の展開とかなくて、
    わりとベタにうまい具合に展開していくんだけど
    後半なぜかめちゃめちゃ泣いてしまった笑

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    Posted by ブクログ 2019年11月17日

    ウッチャン、すごいね。
    初読み作家さん。

    同い年の私には、時代を感じさせる単語がそこかしこに…
    途中は涙が止まらなくて困りました。
    日常の出来事だけど、日常だからこそ身近に感じます。
    登場人物にほぼ悪い人が出てきませんが、それもまたウッチャンらしさを感じてしまいました。

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    Posted by ブクログ 2019年07月21日

    ウッチャンの小説。新刊コーナーから発掘。じわじわと売れ出した俳優、進を取り巻く家族や友人の連作長編。始めは「誰が誰だっけ」な人物の混乱や、時系列が行ったり来たりで、易しく優しい文章のわりに読み辛いな~と思っていた。作中内の視点のズレや、細かい所が気になるのだが.....。しかし「アラを気にせず素直な...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2019年04月20日

    ‪内村光良の新作小説は1人の俳優を中心に据えた群像劇。芸人が書く小説というとついエッジの効いたものを想像してしまうが、優しい味わいの家族の物語なのがウッチャンらしい。90年代から2018年まで様々な時代を前後する構成ながらスター・ウォーズ等の固有名詞で年代を掴ませてくれるのも楽しかった。‬

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    Posted by ブクログ 2019年12月08日

    五十手前の役者・進。家族、兄弟、彼の家族にあった出来事、人とのつながり、大切にしたい人々、それぞれが懸命に生きる。群像小説。
    きっと自分なりの経験やら、人柄が出ているのかな。優しさ、暖かみを感じるものでした。ギスギスしたものがなくて、安心したいとき読むとより一層いいかも。つながりを大事にしたくなりま...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2019年05月19日

    売れっ子芸人の3作目となる小説。会沢家の人々を主人公に、取りまく友人・関係者を1章1章オムニバス形式で書かれた作品。昭和、平成を一生懸命に生き抜き、支え合ったそれぞれの世代の家族と人生模様を描き出す。

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    Posted by ブクログ 2019年05月08日

    ウッチャンには会った事ないけれど、人柄を反映している本だと思いました。
    小説としての体裁の話になってしまうとコメントし難い部分もあるけれど、ある家族の栄枯盛衰を美しく描いています。
    人が産まれて、成長して、悩んで、恋して、結婚したりしなかったり、子供を産んだり産まなかったり・・・。自分の中でも色々な...続きを読む

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    ネタバレ

    Posted by ブクログ 2019年05月27日

    やがて家族へと繋がっていく一人ひとりの人生を昭和、平成と紡いでいきます。丁寧に描かれて読みやすい。愛する人たちを残してこの世を去っていかなければならない覚悟は計り知れないほどの哀しみであり涙なしでは読めずでした。
    作者はウッチャン。物書きの才能は漫才のネタ作りから下地があるのでしょうか。人柄が滲み出...続きを読む

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ふたたび蝉の声 の詳細情報

  • カテゴリ
    小説・文芸
  • ジャンル
    小説 / 国内小説
  • 出版社
    小学館
  • ページ数
    304ページ
  • 電子版発売日
    2019年03月01日
  • コンテンツ形式
    EPUB
  • サイズ(目安)
    1MB

閲覧環境

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