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Posted by ブクログ
杏ちゃんの、出会う人、出会う作品を大切にし、愛される人柄がとってもわかる。
そして、このエッセイを20代後半の若さで書いたのかと驚くほどの、ことばを大切に扱う杏ちゃんの感受性に、ただただ感心し、私もこんな風に丁寧に話し、感じて生きていきたいなと思った。
「ごちそうさん」の撮影の裏側で、料理スタッフが、台詞では説明されない小さな小皿にのった料理一つひとつに、「これはこういう食材で、この時代のこの地域だとこう食べるんだよ」という説明を受け、人によったら右から左に聞き流す俳優たちもいるだろうに、杏ちゃんはそれをしっかり自分のモノにして、伝えようとしている。
役を通して、ひとりの人間として、限られた時間を深くたくさん吸収しようとする貪欲な杏ちゃんを知り、ますます応援したくなる。
p.279
解説より抜粋
杏ちゃんの役作りは、あくまでもファクトベース。
リアルの欠片をを拾い集めて全体を作っていく。
↓
「泣く」シーン
p.88
人が涙を流すのは、悲しいことではなく、きっとそれ以前に経験した楽しいこと、嬉しいことが作用するからで、何らかの理由によりそれらの実現が不可能になってしまったことで、悲しい、悔しいという感情になるのだ。
Posted by ブクログ
前著「杏のふむふむ」に続く、モデル業・女優業を中心にマルチに活躍している杏さんのエッセイ集(の文庫版)である。
前著が生活に主軸を置いたエッセイ集だったのに対し、この本は仕事の話を書き綴ったエッセイになっている。
ドラマの現場でのエピソードや細々とした感想が率直に書かれたエッセイである。
文庫化されるまでの期間分、エッセイとしての共時性のようなものはやや薄れているが、それは別にして、やはり杏さんの書く文章は綺麗である。
瑞々しさを感じる感性と、本読みらしい角ばった表現が垣間見える文章力、その一方で本読みに見られる書き過ぎる悪癖が抑えられた端的な文章。
非常に読みやすかった。するすると読ませていただいた。
相変わらずの愛らしいイラストなども、年表に付記されている。つくづくサービス精神旺盛な方だと思うところだ。
楽しく読ませていただいた。あまり大上段に構えて評価すべき本でもないだろうが、個人的には星五つで評価したい一冊である。
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