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世界が終わる前に探し出した、本当の自分。
わたしはこの世界が嫌いだ。
そんな気持ちを誰にも知られないように、周りが期待する「わたし」らしさを装って、当たり障りのないよう生きてきた女子高生の佐伯真魚。ある日、差出人不明の手紙で校舎の屋上に呼び出された真魚は、手紙の送り主がクラスメイトの九条シキだと知って驚く。いつも暗い雰囲気を漂わせて教室の隅にいる九条。だが、目の前の九条は晴れやかな笑顔を見せている。そしてその背中には、白く大きな翼が。人畜無害だと思っていた地味な男子生徒が、実は天使を演じるイタい人種だった…? そっと引き返そうとする真魚に、九条は謎めく言葉を告げた。
「佐伯さん、聞いて。あと七日で世界が終わるんだ」
世界を滅ぼすかどうかの選択者に、真魚を選んだという自称・天使の九条。そして滅亡を避ける方法は、真魚自身をこの世界から消す、というものだった。九条の言葉を信じられない真魚だが、翌日、いつもの景色から何かが失われていることに気づいてしまう――。
世界の未来をその手に握る真魚が、最後の一週間で見つけた“答え”とは? 若者の圧倒的支持を集める沖田円が描く、感動の青春小説!
Posted by ブクログ 2019年01月06日
世界が消えるか、自分ただ一人が消えるか。
そんな命題を与えられたらどんな答えを出すのだろう。
それを女子高生に与えてしまうところがいいよねえ。
普通の女の子に究極の答えを迫るのがすごくいいと思うのです。たとえどんな世界だとしても、自分次第で良くも悪くも見え方は変わるものだと、改めて気づかされまし...続きを読む
Posted by ブクログ 2021年07月21日
主人公で女子高生の佐伯真魚は、仕事一筋の母親との2人暮らしで、父親は病気で他界しています。真魚はこの世界が嫌いだということを隠して無難に友達と接しています。そんなある日、手紙で屋上に呼び出され、存在感のないクラスメイトの九条シキから世界があと7日間で終わると聞かされます。しかも、このまま世界を終わら...続きを読む
深いなぁ〜
でも、物足りなさを感じた。
理由は言わずもがなかな?
読者に「察してくれ」と考えてのストーリーかも知れないけど、違うと思った。
作者に才能が有るのは読んでて解ったけど、一つの物語とするのなら違う書き方をする方が良かったと思う。
良い作品なのは間違い無いけど。
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