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長年勤めた小さな会社を退職した千束。部屋の掃除をすませ、鼻歌を歌いながら料理でも作ろうと考えていたとき、スマホが鳴った。 実家の父から、祖父が倒れたと聞き、慌てて北陸の実家に戻る。そこは名刹・成巌寺の仲見世で、三百年以上続く精進料理屋「せんねん食堂」。 寺と食堂を巡る騒動に巻き込まれた千束は、イケメン僧侶となった幼馴染み、清道&隆道兄弟と再会する――。 人気シリーズ『ちどり亭にようこそ』の十三湊による愉快痛快な新作、登場!
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Posted by ブクログ
女性の生き方の転換期の物語であり、商店街再興ものであり、幼馴染もので、お坊さん萌えでもある。 昔、“坊主丸もうけ”なんて言われたが、最近は檀家というシステムも消えつつあり、お寺もお坊さんも、経済的に厳しい状況だということは聞いている。 お寺と商店会の、ビジネスバトルでもあるのかあ… 美味しい料理の影...続きを読むはちょっと薄いけれど、あいかわらずテンポ良く読みやすい。 古いものを残すためにも、伝統と既得権益にあぐらをかいていてはダメ。 長く続いている商売ほど、実は新しい工夫をしているのだなあ。 扉のページに記される、禅や仏教の豆知識が為になります。
お寺と仲見世の盛り返しとイケメン僧侶との恋心、家族の関係性の深まり、十三湊さんの実力発揮ですね。楽しく愉快に読むことが出来ました。ちどり亭同様に次回作もありそうな予感がします。楽しみにしています。
諸事情で職場を退職した主人公は、父親からの連絡により 急遽実家がある故郷へ帰る事に。 慌てて帰ってみれば…ないらっと感。 これは父親と言えど、ぶっとばしていいかと思われます。 故郷は田舎独特の、情報漏えいが恐ろしい状況。 そして天敵たる、男の存在。 ごくごく普通の、地元問題かと思ったら 案外周囲...続きを読むの人の方が甘えていた、という現実。 十倍にしても周囲より安いって…どれほどの金額なのか。 それよりも驚きなのが最後。 確かにそれは、言われたら喜ぶより引きます。 さくっと言ってもらった方が…いや、何故言わなかったのか。 そもそも言わないと~というわけで、お返し(?)に 渡した本のチョイスはよろしいかと。 捨てずに置いてて、良かったですね。 再利用できたしw
お寺と恋愛と料理と
精進料理の描写が丁寧で読みやすい。恋愛については仄かに香るレベルだが、いいアクセントになって話が面白い。堅い話ではないので、読みやすく、また軽妙な感じなので最後までスルッと読めるのでおススメ。
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