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本書は、剣聖・宮本武蔵の代表的著作「五輪書」を、現代の読者でもすらすら読めるよう、かつ原文の息づかいを損なわないよう、工夫を凝らした現代語訳である。原著者・宮本武蔵は、生涯、六十数度に及ぶ真剣勝負に一度として敗れなかった。その「不敗の哲学」を後世に伝える本書は、いかにして場を支配し、敵を支配し、己を支配するかを説く兵法実践の書である。強さ、弱さ、ためらい、含みなど人間心理を隅まで見透かし、100%の確率で勝利を得ることをめざす。そのため欧米の企業経営者にも、「不敗のルールブック」として広く支持・愛読されているという。武蔵の言葉は、粗野に感じるほど飾り気がなく、徹頭徹尾論理的でクールだ。そして、勝つことの目的、生きることの意義とは何かを、時代を越えてわれわれに問いかけてくる。現代日本人が再読すべき、不朽の名著である。
...続きを読むPosted by ブクログ 2012年01月20日
随所に今に通ずる「なるほど」という部分がある。
--引用--
心の持ち方:
平常心と異なることがあってはいけない。(中略)心を広くまっすぐに持ち、強く緊張せず、少しも弛緩せず、注意がいずれかに傾かないように心の真ん中に置き、心を静かに流れさせ、その流れる瞬間瞬間にも流れが止まらないように充分注意...続きを読む
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