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いったい、このワクチンは何物なのだろうか。2014年3月末までに338万人の少女たちが接種した子宮頸がんワクチン。積極的な勧奨の中断から、本書電子版配信開始時(2018年5月)で5年近くが過ぎたが、事態はどうなるのか――。医師たちの最新の分析から、世界的なワクチン・ビジネスまで、徹底取材で見えてきたものとは?
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Posted by ブクログ
娘が子宮頸がんワクチン接種を検討するにあたり知識を入れたいと思い読み始めました。結果、接種はさせません。他のワクチンと全く別の方法で作られ副作用発現率も高く、今もなお後遺症で苦しんでいる子たちを思うと心が痛みます。副作用が出ても適切な治療に行き着くまでにかなり時間がかかり、精神的にも肉体的にも辛すぎ...続きを読むます。そのうち男子も定期接種始まるでしょうから全ての保護者の方に読んでいただきたい本です。
330万人以上が摂取し約2000人が重い副作用を発症したワクチン。学校や自治体が無料摂取期間を設定して多くの女児が被害者となった。毎年3000人が亡くなる子宮頸がんとはいえ、あまりにひどいこのワクチン施策。怒りの感情をさらに上回る科学的、多角的な筆力。日野市の池田利恵議員が共産党含む全ての党に反対さ...続きを読むれながら戦ったの素晴らしい。
出生前診断同様、医学の進歩で生まれた難題。 多少のバイアスはあるけど、医学界、メディア、行政などの 課題は的を射ているかも。
タイトルは衝撃的だけど実際に事件が起きたわけではない。むしろ事件として扱われることのない問題だけに根が深いのかもしれない。 本作は子宮頸がんワクチン(正しくはヒトパピローナウイルスワクチン)を接種後の副作用と思われる具体的な症例、短期でワクチンが導入されたその背景、そこに絡む利権、医師たちの見解の...続きを読む相違、各国でのワクチン導入状況など、さまざまな情報を丁寧な取材で至極冷静に追ったルポルタージュ。 最後まで読んでもなおワクチンを打つべきなのか打たないべきなのか答えを出すのは非常に難しい。 開発されてまだ間もないワクチンだけに実際にワクチン摂取によってどの程度子宮頸がんになるリスクが減らせるのか正確な数字が分からない。 どうやら国によってもウイルスの型の分布も異なるようであるし。 本書はどちらかというと製薬会社や医師たちの利権問題や政治的な問題に偏っていて、子宮頸がんになる過程や最近の傾向、ワクチンを打った場合のリスクを他のインフルエンザワクチンなどと比較して明示してあったら分かりやすかったと思う。 パーセンテージで言ったらさほど重篤な副作用になる可能性は高くない。 テレビで繰り返し放映された少女たちの姿に衝撃を受けてしまうのは仕方ないが冷静に考える必要がある。 女の子を持つ親はこの本を含めいろんな情報を集めてワクチン摂取をどうするのか考えて欲しいと思う。 幸運にもうちは息子だし、なんて思っていたけれど男の子にもワクチン摂取してる国があるんですね。 そう、ヒトパピローナウイルスは誰でも持ってるどこにでもあるウイルス。 まずそこから知ってもらう必要がある。
ワクチン接種後に副作用と思われる症状に苦しむ少女たちのことを思うと胸が痛くなる。 原因や因果関係がはっきりしないとはいえ、副作用で苦しむ少女は決して少なくない人数であるし、副作用が出る可能性がこれだけあるのであれば、ワクチン接種は行うべきではないと思う。 P.247 そんな悠長なことをしていたら...続きを読む、何十年後かの日本は子宮頸がん大国だという反論が聞こえてきます。でも、子宮頸がんになる女性を減らすためだからといって、何もしなければ健康でいられた少女を生贄に捧げるような行為ーしかも公権力によるーは、絶対におかしい。私たちはもっと謙虚であるべきだと思います。
まだまだ現在進行形の事象であるため、感想は控えます。 ただ一市民としても、注視しなければならない問題であることは確か。 ワクチン問題は闇が深すぎる。
子宮頸がんワクチン(正確にはHPVワクチン)騒動のルポルタージュ。 被害者の声をきけたのはよかったけれど、書き方が前のめりだったり整理が不十分だったりするから素直には読めない。 知っておきたいことではあるけれど。 私はこの件についてよく知らない。 あっという間に承認されたと思ったら急に一斉にたたか...続きを読むれて「積極的に推奨しません」というよくわからない言葉で否定された、 という「なんかよくわかんないけど妙な感じにゴタゴタしてる」という印象だけがあった。 その「よくわかんない」部分を知りたくて読んだけどますますよくわからない。 ワクチン自体の問題(効果と副反応)と、運用の問題(不正や方向性)は分けて考えたほうがいい。 理科と社会をごっちゃにすると、ただでさえややこしい話がよけいにややこしくなる。 著者は被害者の救われなさに憤ったり、算術にかたむきすぎの医療と社会をあやぶんだりする。 その怒りは正当だと思うけど、私は前提を共有してないからいきなり憤られてもついていけない。 犯人探しの前に状況説明がほしい。 私はこのワクチン騒動をよくしらず、どちらかといえば推奨側に同情的だった。 たまたまみかけた反対派がアンチ性教育とかヒステリックなワクチン嫌悪の層と重なっていたから、そういう連中がキーキーいってるんだろうくらいに思ってた。調べもせずに。 だから被害者視点の部分があるのはありがたかった。 でも、内容のほとんどは主に政治とカネ的などろどろ部分に焦点をあてている。 そういう告発はジャーナリズムとして大事なんだけど、そこに重きを置きすぎているように思う。 こういう点ばかり見ちゃうと人間不信と絶望感にむしばまれそう。 子宮頸がんにしろ副反応にしろ、患者と接しているまともな医師は、患者の苦しみを軽減したいと思ってる。 子宮頸がんをなくしたいからワクチンを推進する人だって副反応を許容するわけじゃないし、副反応に苦しんでる人だってがんを軽視しているわけじゃない。 ワクチンはそもそも、安全に病をふせぎたいって気持ちがつくったものなんだから。 この本を読んでいると、子宮頸がんと副作用のどっちがましかみたいな対立構造におとしこんじゃうようであやうい。 装丁の趣味が悪い。 「敵」を悪く思わせようとする書き方にも警戒したくなる。 あいつは嫌なやつだと正面から批判するのではなく、引用の切り取り方や誤字の強調で「こいつは信用できない」とほのめかすのが嫌。 インタビューもほしいこたえを引きだそうとしているように感じる。
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子宮頸がんワクチン事件
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斎藤貴男
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