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日本人は誰しも、日本が普通の社会であり、外国もまあこんなものだと思いこんでしまっている。ところがどうして、世界中で日本ほど奇妙キテレツな社会はなく、外国人とはどうしても理解しあえない。中国・朝鮮と欧米諸国とはずいぶん違った社会だが欧米人と中国人・朝鮮人とは割合と容易に理解しあえてしまう。が、日本人だけは例外だ。その理由は世界中どこでもあり、日本だけに存在しないものがあるからである。それが宗教と論理だ。山本学を社会的に整備して、すぐに理解でき、誰にでも使えるようにするために実現した対談である。1981年講談社刊行『日本教の社会学』再刊行。
...続きを読むPosted by ブクログ 2018年11月18日
日本人の思考の根底に佇むものを取り出して日本教と名前をつけ、外国(主にキリスト教圏)とどう違うのか比較されているのが面白かった。また、日本教がどのように成立してきたのか考察されているのも興味深かった。
ただ、日本教の問題点の解決策がなかったのが残念。そもそも、そういう視点で書かれてはいないのかもしれ...続きを読む
Posted by ブクログ 2018年04月07日
日本は不思議な国で、
学校教育に宗教を教えることは、あまりしない。
一種タブー化している。
また、宗教に対して、複雑な感情を持っている。
学校教育に、戦前国家神道を組み込んで、
結果失敗したと思っているからだ。
ただ、宗教と教育というのは、
切っても切り離せないモノだということを、
学んでいない。...続きを読む
Posted by ブクログ 2022年09月06日
今は亡き2人の評論家の日本に関する対談。元々は1981年頃の本だが、今にも通じる論点が多々ある。
現代日本は民主主義国家でもないし戦前は軍国主義でもなかった。日本の組織には規範の二重構造が存在する。日本教とも呼ぶべきものが日本人の根底に存在し、ドグマとしての空気や実体語と空体語がある。中国にはない本...続きを読む
Posted by ブクログ 2018年08月25日
『日本教の社会学』読み終えた。『空気の研究』で知られる山本七平氏の実体語と空体語をキーフレームに、なぜ戦後日本は民主主義国家ではなく、戦前日本は軍国主義国家ではなかったのかを解き明かす。2人の宗教・神学史の構造的理解の深度がエグい。知の巨人対談。
日本教の教義としての「空気」p137
事実と規範...続きを読む
Posted by ブクログ 2020年08月05日
戦後の一番の問題は、なぜこのような規範に従っているか考えないこと。
日本人が知らずうちに強く信じ込んでいる”日本教”を構造神学から読み解く。日本教には教義(組織神学)が存在しない。古来より天変地異が多かった日本では、歴史感覚に乏しくつねに「今」だけで、その瞬間ごとに生まれる「空気」が教義となる。情...続きを読む
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