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Posted by ブクログ
絵柄が、前歯の裏にくっつくような、のっぺりとした独特のものなので、表紙だけを見た時は「んぅ~」と思っていたが、読んでいる内に、深い落ち着いたコクのあるストーリーに苦手意識を払拭された
どの編にも、食べ物と食事風景が出てくるも、食漫画のジャンルに入れたいほどではない
だが、裏表紙のあらすじにもある通り、「おいしい短編集」ってのは間違いない
豚のしょうが焼きのようにガッツリとはしていない、カレーライスのように万民受けする感じでもない、お好み焼きのように腹に溜まるほどでもない
当初こそ、おでんのような“美味しさ”かな、と思っていたが、この感想を書くにあたり、数度ばかり読み返してみて、鍋物だな、と確信
多くの素材をブチこんで作る寄せ鍋のように、それぞれの短編から出ている旨味が集まり、混ざり合う事で、この一冊は「おいしい短編集」になっている。一つ足りなくても、一つ多くても、このバランスのいい味にはなっていなかっただろう
どの短編も、男と女の間の情(友情や愛情、その他諸々もひっくるめた)が一筋縄でいかないモノで、それに左右されるのも、また人生の醍醐味、と読み手に語ってくる
個人的にお気に入って、勝田先生らしさ(っつても、先生の漫画を買うのはコレが初だから、「らしさ」もロクに解ってないかも)が如実に出てるな、と思えたのは「ととせの鴨」
ラストページに辿り着くまでの、ストーリー運びが実に響いてくる
『クリスマスキャロル』は、原作を蔑ろにしていない反面、勝田先生が描きたいモノをしっかりと詰め込んでいる感じがして、新しい『クリスマスキャロル』になっているな、と思った
Posted by ブクログ
食べ物にまつわる短編4編+ディケンズのクリスマス・キャロルの漫画化作品が収められた1冊。どうせなら食べ物で1冊にまとめてほしかったような気はしますが…。
どの話もそれぞれ味わいがあって好き^^
いちばん好きなのは「すいかドライブ」かなー。なんとなくすべてのことがおもしろくなくなっちゃった感覚というのがすごくよくわかるし、ライブや本について触れられていたのも自分に通じる部分があって共感しやすかった。
「失望するのは期待しているせいだ」
「きっと何かを感じるのにも訓練がいるんだ」
という言葉にはすんなりそうだなあ、と思うことができた。
クリスマス・キャロルも勝田さんらしい筆致で楽しめました。ちょっと駆け足なページ数ではあったけど。
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