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よい学校とは、 問題のない学校ではない。 問題を共有している学校である。 カリキュラムや授業や学びについて、 フィンランド教育をはじめ、 最新の研究成果をわかりやすく提示。 また、学校改革における論争的な課題についても提起する。 教育問題に対する思慮を深める基礎を提供する。 現場の問題解決に役立つ知識や見識を扱った教師のための本。
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Posted by ブクログ
ときに一般教育学の書籍を読むことは大切だと感じる。教科のフレームだけでは決して知覚できない前提があるからだ。古典的な教育史だけでなく、佐藤学先生の「学びの共同体」についてもさわりだけであるが理解できた。
佐藤学先生の本は久しぶりに読みました。 現代の教育方法に至るまで、世の中がどのような変遷を辿ってきたか。 日本の教育と海外の教育との違いはどのようなところか。 その辺りがよくわかりました。 電子書籍もあるので、手軽に読める本だと思います。
ちょっと思い立って教育方法学について知りたいと思い、ずっと前に購入し、少しだけ読んでいたこの本を、今回は最後まで読み通した。いやはや、どうしてもっと早く読まなかったのだろう。私にとって関心深いことが目白押しの分野であることが分かった。もっとも、さまざまなことを学んだ後だからこそ、この分野やこの本の重...続きを読む要さが分かるのだろう。 大切なのは、私の研究テーマである相互交流についてよく述べられており、その重要さが改めて示されていることである。今から10年以上前の本なので、現在はもっと様々な実践がなされているだろう。 いやはや、山ほど線を引いた。後からしっかりと整理しておきたい。
200ページそこそこで、教育の歴史と現状が大体わかる、素晴らしい資料。しかし自分の勉強がそれこそ足りていなくて、消化不良な点も。
現在の学校をめぐる問題点が整理でき、今後の展望が見えた。なるほど、マスコミで報道されている事実も、論調も?と思っていたが、この本を読んですっきりした。でも、そういうことなら文科省何やっているんだ?21世紀の教育をまかせて大丈夫なのかと不安になる。娘の学校の先生にも、教職をめざす近所の子にも読んで欲し...続きを読むいなと思った。「学びの共同体」って素晴らしいと思う。
授業の歴史やデザイン、評価についてまとめた教科書。佐藤学をちゃんと読んだことがないので読もうと思って買ったのだが、前半は割と概説的な話で、佐藤学の考え方が前面に出てくるのは後半だと思う。 後半は、気になった箇所がいくつかあった。 まずカリキュラムの話から。 近年、「階段型」カリキュラム=「プログ...続きを読むラム型」単元から「登山型」カリキュラム=「プロジェクト型」単元の様式へ移行しつつある。プログラム型単元は「目標・達成・評価」の単位から成り、プロジェクト型は「主題・探究・表現」の単位から成る、とあった(p.157)。 流れとして登山型=プロジェクト型に移行しているというのは実感としてもそうなんだろうと思うのだが、主題・探究・表現という単位の構成でいくと、プロジェクトの評価はなされないのだろうか。 能力別編成は上位の一部生徒を除いて有効ではなく学力格差を拡大するというジェニー・オークスの見解と、クローンバックの適正処遇交互作用について(p.160、p.161)。 教室の中があまり均質ではかえってよくないと思うが、15年間アメリカに住んでいた生徒と15年間日本で育った生徒を英語の授業・国語の授業で同じクラスにするのがよいのかと考えたら疑問。協同学習はどの程度の学力差/多様性に対応できるのか。学力差とレベル分けについて最適ポイントがあるか。 p.176~p.178あたりの「反省的実践家」としての教師、「同僚性」の構築といった話も面白い。教師が専門性をどのように獲得していけるか。それを社会が承認し信頼してくれるようでないと、教育はなかなかうまくいくものではないと思う。
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