行政学講義 ──日本官僚制を解剖する

行政学講義 ──日本官僚制を解剖する

1,045円 (税込)

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4.0

1990年代に政治主導に向けたさまざまな政治・行政改革がなされたのに、かえって今や為政者の恣意と統治者への忖度が蔓延してしまっている。我々は悪しき支配から抜け出せないのか。支配・外界・身内・権力の4つの切り口で行政の作動様式を活写。その実相を解明したうえで、現在の官僚制とのつきあい方の心得を提示する。行政に携わる為政者にとっての「行政学の教科書」ではなく、支配と権力にさらされる被治者を読者として想定した、公務員対策たる「行政学の基本書」。

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行政学講義 ──日本官僚制を解剖する のユーザーレビュー

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    Posted by ブクログ 2022年11月19日

    直截的というか、身も蓋もない表現で「行政」という複雑怪奇な存在の本質に迫ろうとする好著。以下は特になるほどと思った箇所(引用ではなく要約)

    ・与党政治家も野党政治家も、党派的選好を持った「一部の奉仕者」にすぎない。政権党に忖度する日本の官僚は著しく政治的中立性を欠いているが、万年与党の価値判断以外...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2021年03月08日

    日本の行政を支配、外界、身内、権力の4つの視点から概観。理論的、学術的に語っている部分もあれば、明治以降の行政の歴史、高級官僚の生態、日米関係などリアルなパワーバランスに迫った項目もあり、ボリュームの割に飽きさせない。

    特に面白かったのは、①日本の戦後行政をアメリカ『本国』による代行支配として捉え...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2018年06月23日

    多少ボリュームはあるが、日本の行政に関する概観を述べており、読みやすい。

    特に印象に残った点を述べるとするなら
    ・民主主義における行政の役割:民衆→政府→行政→民衆…というループがあるということ。そして、身内からの支配によって民衆が納得するのだから、行政が時折反発を受けるのは、このループがうまくい...続きを読む

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