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マルクスからハイデガー、デリダまで、20世紀を代表する20人のエッセンスを解説。一冊で現代思想の全体像が見えてくる絶好の入門書。論理実証主義からプラグマティズムへ、現象学から解釈学へ、マルクス主義からコミュニケーション理論へ、という三つの流れから、今世紀を代表する哲学者の思想を取り上げ、方法論なき時代の見取り図を描く。
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Posted by ブクログ
一言で表せるほどの世界の本質を知りたくて、タイトル的に入門のつもりで読み始めた。最後までよんだところで、これまでの思想や哲学は目的に対して失敗だったと結論づけられている。初めて読んだ当時は大変がっかりしたが、率直な意見に好感をもつ。
哲学に触れるのは、高校の倫理以来……と、いうわけでもないが、あやふやな知識の「補強」に、と読んだ一冊。必要に応じて、辞典のように使ってもよいかもしれないが、どちらかと言えば(その分量からしても)サラッと通読するのに適した本だと思う。 今後、自然科学を社会科学抜きに独り歩きさせてはならないだろうし、社...続きを読む会科学の側も自然科学の理解抜きには前に進めないのだと思う。筆者がエピローグで述べていた通り、今私たちには「地球規模で通用する理性」が何より求められているのだろう。
20世紀の主要な哲学者、思想家についてのコンパクトな解説書です。フッサールに始まる現象学の流れと、構造主義以降のフランス現代思想、英語圏の哲学、社会思想、そして日本の思想から西田幾多郎と丸山眞男がとりあげられています。 単なる概説ではなく、著者自身の評価がかなり明確に示されています。たとえば、意識...続きを読むの内面に還帰することをめざす現象学に対して著者は批判的です。また、西田幾多郎が超克しようとし、丸山眞男が実現しようとした「西洋近代」像が、浅薄なものにすぎなかったことを厳しく批判しています。 この一冊で20世紀の思想の全体像をつかむのは難しいように思いますが、著者自身の観点から大きな枠組みを示している点で、興味深く読むことができました。
19世紀の哲学に比べて、20世紀の哲学は何をやってきたのか。西洋の著名な哲学者、日本の西田、丸山という二人の巨人、これらの思想を紹介した上で、結局20世紀哲学の目指した方法論は破綻しており、現代社会において役に立っていない、と本書には書いてあります。非常に平易に哲学者たちの思想を解説してくださって...続きを読むいるので、分かりやすく読みやすい本だったといえましょう。
[ 内容 ] 生命・環境・地球…21世紀の課題に答え得るのは、どの思想なのか。 20人の思想を再検証する。 [ 目次 ] プロローグ 思想の二十世紀 第1章 進歩と革命への期待 第2章 人間の意志と欲望を見つめて 第3章 内面性の厳密な記述 第4章 解釈学と構造主義 第5章 科学とは何か 第6章 ...続きを読む社会性と正義 第7章 日本の思想 エピローグ クワイン、ガダマー、そして二十一世紀への展望 [ POP ] [ おすすめ度 ] ☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度 ☆☆☆☆☆☆☆ 文章 ☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー ☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性 ☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性 ☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度 共感度(空振り三振・一部・参った!) 読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ) [ 関連図書 ] [ 参考となる書評 ]
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