朝鮮思想全史

朝鮮思想全史

1,045円 (税込)

5pt

4.3

朝鮮思想史を概観すると、思想の純粋性をめぐる激烈な闘争が繰り返し展開されてきたことがわかる。思想闘争は政治闘争と直結し、その様相は朝鮮時代の儒教や、解放後の韓国と北朝鮮のイデオロギーに典型的に見られる。そしてその思想の純粋志向性はやがて運動となり、国家や共同体の成員の肉体的生命を超え「朝鮮的霊性」が燃え上がる――それが現代の韓国・北朝鮮の激烈な思想運動にもつながってきた。朝鮮思想をできるだけ客観的に捉え、全体を俯瞰するはじめての試み。

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朝鮮思想全史 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2023年01月20日

    視点を相手側(向う側)においてみると、従来の自分の思考が如何に狭く偏ったものに過ぎないかということを痛切に感じさせられた。自分の側から自分知識のみで考えていたに過ぎないということを。
    朝鮮の歴史をもう少し学ばなければならない。アメリカの人も日本のことについて、このくらい知らないし知ろうともしていない...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2020年06月25日

    古代から現代にいたるまでの朝鮮思想史の全体像を、かなり分厚いとはいえ、新書一冊で概観することのできる本です。

    著者は「はじめに」で、「できるだけ著者の自説を展開せず、客観的な記述を旨とした」と述べています。ただ、本書全体をつらぬくキーワードとなっている「霊性」ということばが、十分な彫琢をほどこされ...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2018年06月09日

    客観的な記述に努めるとのことであるが、随分と著者の思い入れの強い本である。研究対象にあまりにのめりこみ過ぎると冷静な判断を失うこととなる。

    0

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