一人で歩いていった猫

一人で歩いていった猫

616円 (税込)

3pt

4.1

彼は天使猫と呼ばれている。なぜなら、彼の背中には銀色に輝く見事な翼が生えていたからだ。もちろん、彼の姿は猫そのもの――直立二足歩行の巨大な赤猫だった。トレボロ人は体表に無数の目を持ち、ラジェンドラ人は竜にそっくり。そして彼らは流刑囚として、進化の袋小路にある惑星、地球へと送りこまれたが……。日本SF界に鮮烈なデビューを飾った表題作をはじめ、独自の未来史を創り上げていく中篇4篇を収録する。

...続きを読む

一人で歩いていった猫 のユーザーレビュー

\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2020年08月29日

    およそ40年前の作品。大原まり子のデブュー作。あとがきの、踊るような喜びが、フレッシュである。解説は、中島梓。

    銀色にかがやく翼もつ赤い 天使猫  、の、
    美しいイメージにひかれ、カバーイラストを参考に、オヴジェを何体も作って、人に、プレゼントしていた20代の頃。もう、あんな集中力は、難しくなった...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2012年05月18日

    超能力者、異星人、星間戦争、種族の興亡、平行世界、タイムパラドックス、数千年数万年に及ぶ壮大な歴史…。この過剰なまでのSF性は癖になる。

    0

    Posted by ブクログ 2010年01月28日

    本編は勿論好きだけど、表紙の加藤直之の絵が好き。
    中学生の頃、授業中に読んでて泣きそうになってこまったな〜。

    0

    Posted by ブクログ 2009年10月04日

    短編集 直立二足歩行の天使猫
    竜そっくりのラジェンドラ人。
    新しい才能現る! と期待した記憶があります。

    0

    Posted by ブクログ 2009年10月04日

    大原まり子の基本。中学生だった頃、夢中になって読んだ。異星人と地球。天使猫。銀色の翼。嗚呼。こんな世界を創作できる作家は、当時からの憧れでした。日本SFの基本。ぜひ読むべき。

    0

    Posted by ブクログ 2021年11月18日

    人類が銀河に広がった数千年後、どんな環境にも適応できる猫人間は機械人類により絶滅の危機に瀕しています。そんな設定の短編が4話。猫人間は猫耳のかわいい生き物ではなく、カバーイラストのとおりちょっと怖い生き物でした。

    0
    ネタバレ

    Posted by ブクログ 2023年03月08日

    表題作「一人で歩いていった猫」の冒頭の句にやられた。

    『これはかつて“猫”と呼ばれた人間の物語である。
    猫は比類なき知性に恵まれていたが、おおかた先祖は地球産の猫だったので、外見は直立二足歩行の化け猫といったところだった。もっとも、中には北極グマを祖先にもつ者もいたのだが、例の“猫は猫に帰れ”運動...続きを読む

    0

一人で歩いていった猫 の詳細情報

閲覧環境

  • 【閲覧できる環境】
  • ・ブックライブ for Windows PC(アプリ)
  • ・ブックライブ for iOS(アプリ)
  • ・ブックライブ for Android(アプリ)
  • ・ブックライブ PLUS for Android(アプリ)
  • ・ブラウザビューア

※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。

この本をチェックした人は、こんな本もチェックしています

ハヤカワ文庫JA の最新刊

無料で読める SF・ファンタジー

SF・ファンタジー ランキング

大原まり子 のこれもおすすめ

同じジャンルの本を探す