騒然とした日々の出来事から、普遍の教訓を抜き出す珠玉のエッセイ集。

「イスラム国」が引き起こした戦争とテロが世界を震撼させる一方で、EUは揺らぎつづけ、ついにイギリスが離脱。その間も難民の流入は止まることがない。アメリカではトランプ大統領が誕生し、その発言が物議をかもす。そして日本はいまだ不況から抜け出せず……まるでローマ帝国の滅亡を思わせる激動の時代に、私たちは生きている。

古代ギリシア、ローマ帝国、ルネサンス時代の歴史との対話を、およそ半世紀にわたってつづけてきた著者は、移りゆく日々の情勢を扱いながら、そこから歴史の教訓を抜き出す。

「宗教は、人間が自信を失った時代に肥大化する」
「民主政が危機に陥るのは、独裁者が台頭してきたからではない。民主主義そのものに内包されていた欠陥が、表面に出てきたときなのである」
「歴史を経ることで人間は進歩するとは思っていない」

世界情勢だけではなく、祖国日本への愛にあふれた提言や、先達として後輩女性への率直なアドバイスもつづられる。
月刊「文藝春秋」で好評連載中の「日本人へ」をまとめた第4弾!

ジャンル
出版社
文藝春秋
掲載誌・レーベル
文春新書
ページ数
256ページ
電子版発売日
2017年09月20日
紙の本の発売
2017年09月
コンテンツ形式
EPUB
対応端末
  • Lideo
  • Win PC
  • iOS
  • Android
  • ブラウザ
  • DB50

逆襲される文明 日本人へIV

ネタバレ

Posted by ブクログ 2017年11月04日

パワーフレーズ
「その面の専門家である学者たちは、知っていることを書いているのです。専門家ではない私は、知りたいと思っていることを書いている。だから、書き終えて始めて、わかった、と思えるんでふね」

痛快爽快、このラフでいてロジックのある思考を日本の政治家も見習ってくれないかしら。とても面白く、希...続きを読む

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逆襲される文明 日本人へIV

Posted by ブクログ 2018年02月07日

この著者の作品を初めて手にした。きっかけは、誰だったか著名人のオススメだったように記憶するが正確なところは忘れた。

難解な問題を非常に分かりやすく書いており、肩の力が抜ける(笑)共感できる内容がいくつもあるが、中でも消費税の使い方案は秀逸だ。

他の作品も読んでみたい気になりますね。

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逆襲される文明 日本人へIV

Posted by ブクログ 2018年01月04日

著者の『日本人へ』も、4冊目。
本書は、文芸春秋2013年11月から17年9月号まで掲載したものをまとめたものらしい。相変わらず、快刀乱麻のごとき筆の運びに、読むたびに爽快感を覚える。
著者専門の、ローマ帝国の民主政を論じたかと思えば、国内に転じ、安倍首相さらに女の政治家たちにも一言。
「政治権力と...続きを読む

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逆襲される文明 日本人へIV

Posted by ブクログ 2018年01月03日

文藝春秋での数年前から最近までの連載をまとめたものです。

今まさにタイムリーな話題と、普段インターネットでニュースを読むだけでは知らなかったEU諸国の政治状況など、
興味深く読みました。

ローマの女性市長のくだりは、豊洲のことを彷彿とさせました。
女性首長には活躍していただきたいですが、現状を見...続きを読む

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逆襲される文明 日本人へIV

Posted by ブクログ 2017年11月12日

政治とか、歴史を絡めた現代の分析について語った本、というのか。それが面白いのは、そこから自分自身の身の回りを考える刺激になるからだろう。

イタリアのレンツィを塩野氏が評価し、期待していたところを読んだ後、ネットで検索し、その後どうなったのかは知っていた。読み進めていく中で、塩野氏自身のがっかりした...続きを読む

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逆襲される文明 日本人へIV

Posted by ブクログ 2017年10月11日

2013-2017年に文藝春秋の連載。エッセイ連載、ということもあるので、記載されている時事は少し昔?を感じさせるけれど、それは逆にほんの少し前だからかも。もっと時間がたてば逆に新鮮に読むことができるかもしれない。おそらくは(残念なことに)このエッセイから学べることは10年後も、なるほど、と思わせる...続きを読む

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逆襲される文明 日本人へIV

Posted by ブクログ 2017年10月01日

 塩野さんが文藝春秋に連載されている「日本人へ」をまとめた4冊目の作品です。「ギリシア人の物語」を執筆されているときのエッセイということもあり,タイトルの「逆襲される文明」に当てはまる内容が多くあったように思います。
 民主主義を代表とする至近の価値観が現在,そして今後も通用するのか,そして今の価値...続きを読む

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逆襲される文明 日本人へIV

Posted by ブクログ 2017年09月24日

久々の新刊は、塩野氏のクールなプロフィールがグラビアとなったカバー大の帯をつけて登場した。
一国の存亡を見つめる大作をいくつも世に送り出しつつ、男女の機微にもするりと入り込む、よくありがちな、仕事一本やりではないところが格好いい人の姿である。


今回は、各国の政治家に対する言及が多い、となると、塩...続きを読む

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逆襲される文明 日本人へIV

Posted by ブクログ 2018年03月25日

 塩野さんの著作は、何冊もの「ローマ人の物語」を始めそこそこ読んでいますが、本書は最近出た塩野さんのエッセイ集です。
 「歴史事実は一つでも、その事実に対する認識は複数あって当然で、歴史認識までが一本化されようものならそのほうが歴史に接する態度としては誤りであり、しかも危険である」
という記述が強く...続きを読む

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逆襲される文明 日本人へIV

Posted by ブクログ 2017年11月27日

 日本とイタリアを愛する著者が日本人へ危機への対処を語るシリーズ。

 人は話して自分の考えを伝える時に、二種類の人がいるという。
 「前者は、長く話せば話すほど頭がはっきりしてくる人。
 後者は、長く話しているうちに頭がこんぐらがってしまう人」
 はい、後者は俺です。

 その場合は起承転結で話に...続きを読む

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