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酌婦の身を嘆きつつ日を送る菊の井のお力のはかない生涯を描いた「にごりえ」。東京の下町を舞台に、大黒屋の美登利、龍華寺の信如、正太郎、長吉たち思春期の少年少女を描いた「たけくらべ」。吉原遊廓という闇の空間とその周辺に生きる人びとに目を向けた一葉の名篇を収める。詳細な注を加えての改版。(注・解説=菅聡子)
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Posted by ブクログ
実は、しっかりと読んだことがなかったのです。にごりゑ、たけくらべ、なんというか、その叙情性、切り取られたカットごとの深い印象、吉原の女性を取り巻く悲哀が描き出されています。天才紫式部が見透し、愛惜の念を持って描き出した平安の世の女性の行く末を彷彿とさせる傑作。特に、たけくらべで、美登利が信如の後ろ姿...続きを読むを「何時までも、何時までも、何時までも」見送るシーン、淋しく雨に濡れる紅入り友仙、霜の朝に差し入れられた水仙の作り花の各シーンが、まるで映画のワンシーンのように、決して交わることのない男女の行く末を哀しくあぶり出して、独りでに涙が出ます。
思わずため息をついてしまうくらい清廉として、そしてどこかほの暖かい日本語で書かれているなと感じました。 ろうそくの光のような雰囲気を持った日本語。 柔らかく、どこか輪郭のぼやけた先には深い闇もあって…はっきり見えない霞の向こうを知りたいような、知らずにいた方がいいような…曖昧さが心地よく、そして...続きを読む物悲しい。 『にごりえ』はストーリーがよく分かったのに、『たけくらべ』はイマイチお話についていけなかったのは何故かしら?
8/3 軽妙洒脱。 焦点移動の巧みさと流麗な文体に、悔しいかな男性作家じゃかなわない。 川上未映子のはるか上を行っている。気がする。
遊郭の周辺に生きる人々を舞台にした小説です。一葉自身がそのような場所に住んでいたからこそのりありてぃーがあります。現代語に訳したら魅力が消えてしまう。ぜひ原文で読んで欲しいです。明治は古典じゃなくて近代ですから。
一葉の没した24歳すぎて再度読み返した。「たけくらべ」の美登利は「ええ厭々、大人になるは厭やな事…」と彼女ら吉原遊郭周辺に暮らす子供達に「思春期」「青春期」モラトリアムという猶予期間はない。子供の時間を終えたら、大人になり職につく。酉の市を境に「子供、子供である時間」を終えて遊女としての身の哀しさを...続きを読む知ったか、少女美登利は憂いて沈み、水仙の造花を懐かしい想いで眺める…手に入らない清き男性をそのはるかに見つつ…美しい美登利の姿に終焉する物語に、私は耽美といいきれないリアリズムを感じる。 20歳大学一年、英語の教授が夏休みに、日本語で評せよと謎の課題としての扱いで読んだ記憶…妙な思い出とともに、時代の先端を生きつつも、家を守る古風な明治の女性一葉の存在を感じるに、自立、の意識が私にはまだ足りないか。?
『たけくらべ』は難しかったですが、『にごりえ』は読みやすかったです。『にごりえ』は1文か2文で章が終わっているので、今の小説に読み慣れているとかなり驚くかもしれません。
Audieble にてにごりえを聴く たけくらべよりわかりやすかった。会話が多かったからかも?今べらぼうで吉原の遊女の話見てるから、この話の遊女はもっと格下なんだろうけど話し方とかで繋がるなと思った。最後はかなり呆気ない。途中おりきの吐露がきっと現代語訳で聞いたらもっとぎゅっとくるものがあるのだろ...続きを読むうなとおもった。また現代語訳も聞いてみたい
旧字体でなかなか頭に入ってこず、かなり苦戦したけれどなんとか読破。男性優位社会における女性たちの葛藤を描いた画期的な作品で、女性の社会進出に多大な影響を与えたであろうことを感じさせられた。 当時の価値観を反映した男女の葛藤は今読むと新鮮さもあるが、一昔前の昭和にはまだこの男性優位の価値観は存在したし...続きを読む、現代においても忘れてはいけない反省すべき風習だ。身の回りで女性差別などの問題が浮上したり、意識したいと思ったときに、定期的に読み返したい作品だった。
少女マンガかと思った。 明治以降子女への教育が盛んになり、裕福な家庭の子女による教養というか娯楽としての文学が出るようになった一方で、古文を勉強した経歴から古典的な仏教文化に基づいた、それでいてそこまで裕福でなく吉原の近くで生活環境のよくないところで暮らした過去が作品に特徴を与えている。らしい。 ...続きを読む ひらがな中心とかはそうだけども、現代でもありそうなレベルの人の表裏の複雑な感情と生活が描かれていて、正直すごいと思った。 まあ少し少女漫画的な恥ずかしさに悶絶したけども。 時代が時代だからスラスラは読みにくいけども、おすすめ。
文章の美しさもさることながら、キャラメイキングがたまらんですよ。気が強くてめんどくさい女性、大好きです。
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