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Posted by ブクログ
なんと素晴らしい!にごりえ、半分くらいまで、誰の台詞かわからぬまま読み進めたところで、視界が少し開けたので、最初から読み直した。登場人物を押さえて読むとものすごく臨場感を持って頭に入ってきた。構成力、文章力、表現力どれも素晴らしと感じた。お力の逃げ場のない(いや逃げようと思えば逃げられるのに金縛りにあってるのか、、)絶望感。源七も、沼に入って抜け出せない。余裕をかます朝之助すら、お力の引力に吸い込まれる。こういう沼り方って人間誰しもあるよね。実は自分のすぐそばに抜け道はあるのに、全く気が付かない、気が付いてもそこから抜け出さない。抜け出せない。そんな人間の業を感じずにはいられない。悲惨な結末も、なぜかその業から解放されたような、いっときの安堵を感じてしまった。
Posted by ブクログ
一葉の没した24歳すぎて再度読み返した。「たけくらべ」の美登利は「ええ厭々、大人になるは厭やな事…」と彼女ら吉原遊郭周辺に暮らす子供達に「思春期」「青春期」モラトリアムという猶予期間はない。子供の時間を終えたら、大人になり職につく。酉の市を境に「子供、子供である時間」を終えて遊女としての身の哀しさを知ったか、少女美登利は憂いて沈み、水仙の造花を懐かしい想いで眺める…手に入らない清き男性をそのはるかに見つつ…美しい美登利の姿に終焉する物語に、私は耽美といいきれないリアリズムを感じる。
20歳大学一年、英語の教授が夏休みに、日本語で評せよと謎の課題としての扱いで読んだ記憶…妙な思い出とともに、時代の先端を生きつつも、家を守る古風な明治の女性一葉の存在を感じるに、自立、の意識が私にはまだ足りないか。?
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