書店員のおすすめ
甘酸っぱい青春幽霊ストーリーが
意外なラストに着地する切なくも痛快な表題作、
妻を愛するがゆえに触れられない夫と
戸惑う妻との夫婦生活を描いた「ある夫婦の記録」など
7編が収録されています。
タイトルのような深い青で製版されており、
優しく丁寧な絵柄やどこか浮世離れした作風に
よく似合っています。
不器用な男性がおっとりした女性の言動に翻弄されて
混乱しているシーンがちょくちょく登場するのですが
どのシーンもなんとも言えず可愛くて
「あたふたする男性」萌えの作者さんなのかな…と
思ってしまいました^^
一見平凡な登場人物が
非凡な潔さや発想で現状を切り開く様が描かれており、
静かな勇気をもらえる一冊になっています。