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世界四大文明のひとつであるメソポタミア文明。この「肥沃な三日月地帯」に栄えた文明の基礎を築いたのが、チグリス・ユーフラテス川の下流域に生活していたシュメール人であった。彼らは独特の楔形文字を使って粘土板に神話や叙事詩を刻み、その世界観は後世の周辺地域に絶大な影響を与えたと言われる。旧約聖書の「ノアの方舟」へと継承された「洪水伝説」のほか、「イナンナの冥界下り」「ウルの滅亡哀歌」など、神話を中心に16の文書を精選。他では読むことのできない重要な原典に、充実の注・解説を付したアンソロジー。
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Posted by ブクログ
シュメール神話や当時の格言、哀歌や讃歌などいろいろなジャンルの文を取り混ぜて収録されている。洪水伝説のみならず「〇〇の頭を高くする」という表現や楽園の元描写?と取りざたされているらしい部分など、聖書との文化的つながりを確かに感じられた。イスラエル民族の痕跡が発見される800年以上前の文化が受け継がれているのをこうして目の当たりにすると感慨深い!また、女神イナンナとの結婚を巡り農夫と牧夫を引き比べて争う歌など、けっこうコミカルな部分があって面白かった。
1960年代?の本だった「ギルガメシュ叙事詩」にも収録されていた「イナンナの冥界下り」もこの本では大幅に分量が増え、物語らしい体裁が整っていて、考古学的発見やその研究が進んでいることがよくわかる。何十年か後には、また新しい物語、新しい断片、新しい読みが読めるのだろうか?
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