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世界四大文明のひとつであるメソポタミア文明。この「肥沃な三日月地帯」に栄えた文明の基礎を築いたのが、チグリス・ユーフラテス川の下流域に生活していたシュメール人であった。彼らは独特の楔形文字を使って粘土板に神話や叙事詩を刻み、その世界観は後世の周辺地域に絶大な影響を与えたと言われる。旧約聖書の「ノアの方舟」へと継承された「洪水伝説」のほか、「イナンナの冥界下り」「ウルの滅亡哀歌」など、神話を中心に16の文書を精選。他では読むことのできない重要な原典に、充実の注・解説を付したアンソロジー。
...続きを読むPosted by ブクログ 2023年11月25日
古代オリエント学者 杉勇氏、尾崎亨氏によるシュメール神話の翻訳アンソロジー。「洪水伝説」や「イナンナの冥界下り」など有名な作品をはじめとして16の神話や諺・格言集まで収録されています。学術的な翻訳のため物語として楽しむには少し難解だと思います。また、独特の繰り返しも多く、やはり歌や朗読など音として聴...続きを読む
Posted by ブクログ 2023年06月03日
シュメール神話のみを扱った書籍。古代の文章ということもあり文字の欠損が多くて読みにくいが、シュメールについて知りたいのであればオススメです。
価値観がぶっ飛んでいて不謹慎な描写も多いですが、そこが面白いです。
シュメールの格言と諺の紹介があり、こちらは現代と通じることがあるので、現代人はシュメール人...続きを読む
Posted by ブクログ 2023年09月21日
シュメール神話や当時の格言、哀歌や讃歌などいろいろなジャンルの文を取り混ぜて収録されている。洪水伝説のみならず「〇〇の頭を高くする」という表現や楽園の元描写?と取りざたされているらしい部分など、聖書との文化的つながりを確かに感じられた。イスラエル民族の痕跡が発見される800年以上前の文化が受け継がれ...続きを読む
Posted by ブクログ 2016年01月04日
粘土板に楔形文字で記されたメソポタミア文明下のいろいろな物語の翻訳本。ギルガメシュ王の話が載っていたので読んでみたが、掲載量が少なくてちょっとがっかり。あと、ゲ本の散逸、破損が多く空白となっているところも多く、素人にはちょっととっつきにくい。物語風になっている本があれば、先のそちらを読んで、さらに興...続きを読む
Posted by ブクログ 2016年10月31日
おそらく最新の日本語訳であろうシュメール神話集。手っ取り早くシュメール神話を読みたい人にはかなりオススメ。神話だけではなく讃歌なども収録されている。
文章は叙事詩の翻訳ともあり、頭に入ってきにくい部分もあるが、滑らかな文章にするための修正が()付きで施されているので、なかなか理解できないというほ...続きを読む
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