【感想・ネタバレ】シュメール神話集成のレビュー

あらすじ

世界四大文明のひとつであるメソポタミア文明。この「肥沃な三日月地帯」に栄えた文明の基礎を築いたのが、チグリス・ユーフラテス川の下流域に生活していたシュメール人であった。彼らは独特の楔形文字を使って粘土板に神話や叙事詩を刻み、その世界観は後世の周辺地域に絶大な影響を与えたと言われる。旧約聖書の「ノアの方舟」へと継承された「洪水伝説」のほか、「イナンナの冥界下り」「ウルの滅亡哀歌」など、神話を中心に16の文書を精選。他では読むことのできない重要な原典に、充実の注・解説を付したアンソロジー。

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感情タグBEST3

Posted by ブクログ

この本では様々なシュメール神話を読むことができます。

この中でもやはり気になるのは「人間の創造」、「洪水伝説」、「イナンナの冥界下り」です。

前の2つは聖書に直接関わるものであり、後者は『古事記』のイザナギ・イザナミの物語を彷彿とさせるものです。これにはとても驚きました。

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2024年08月19日

Posted by ブクログ

古代オリエント学者 杉勇氏、尾崎亨氏によるシュメール神話の翻訳アンソロジー。「洪水伝説」や「イナンナの冥界下り」など有名な作品をはじめとして16の神話や諺・格言集まで収録されています。学術的な翻訳のため物語として楽しむには少し難解だと思います。また、独特の繰り返しも多く、やはり歌や朗読など音として聴くものなんだと思います。格言や諺では時代が移り変わっても人間の本質はあまり変わってないなと感じるところも。せっかくなので旧約聖書やギルガメシュ叙事詩などと比べて読むのが楽しいと思います。

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2023年11月25日

Posted by ブクログ

シュメール神話のみを扱った書籍。古代の文章ということもあり文字の欠損が多くて読みにくいが、シュメールについて知りたいのであればオススメです。
価値観がぶっ飛んでいて不謹慎な描写も多いですが、そこが面白いです。
シュメールの格言と諺の紹介があり、こちらは現代と通じることがあるので、現代人はシュメール人と同じ悩みを抱えているのも面白いです。

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2023年06月03日

Posted by ブクログ

ネタバレ

 おそらく最新の日本語訳であろうシュメール神話集。手っ取り早くシュメール神話を読みたい人にはかなりオススメ。神話だけではなく讃歌なども収録されている。
 文章は叙事詩の翻訳ともあり、頭に入ってきにくい部分もあるが、滑らかな文章にするための修正が()付きで施されているので、なかなか理解できないというほどではない。
 解説が短くとも詳しく物語やその背景について語っているので参考になる。

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2016年10月31日

Posted by ブクログ

シュメール神話や当時の格言、哀歌や讃歌などいろいろなジャンルの文を取り混ぜて収録されている。洪水伝説のみならず「〇〇の頭を高くする」という表現や楽園の元描写?と取りざたされているらしい部分など、聖書との文化的つながりを確かに感じられた。イスラエル民族の痕跡が発見される800年以上前の文化が受け継がれているのをこうして目の当たりにすると感慨深い!また、女神イナンナとの結婚を巡り農夫と牧夫を引き比べて争う歌など、けっこうコミカルな部分があって面白かった。
1960年代?の本だった「ギルガメシュ叙事詩」にも収録されていた「イナンナの冥界下り」もこの本では大幅に分量が増え、物語らしい体裁が整っていて、考古学的発見やその研究が進んでいることがよくわかる。何十年か後には、また新しい物語、新しい断片、新しい読みが読めるのだろうか?

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2023年09月21日

Posted by ブクログ

粘土板に楔形文字で記されたメソポタミア文明下のいろいろな物語の翻訳本。ギルガメシュ王の話が載っていたので読んでみたが、掲載量が少なくてちょっとがっかり。あと、ゲ本の散逸、破損が多く空白となっているところも多く、素人にはちょっととっつきにくい。物語風になっている本があれば、先のそちらを読んで、さらに興味があればこの本を読むと良いと思った。

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2016年01月04日

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