男子マラソンの日本記録が14年も更新されていないのをご存じだろうか。それでもなお、リオ五輪の男子マラソン中継は視聴率ナンバーワンだった。ちなみに女子マラソンは3位。それほど日本人はマラソンが好きなのだ。かつて世界で名を轟かせていた宗茂、瀬古利彦、中山竹通、その後も日本記録を更新してきた児玉泰介、犬伏孝行、藤田敦史、高岡寿成、日本を代表するマラソン選手7人にインタビューし、当時の勝利の方程式、現在のマラソン界の問題点を語ってもらった。2020年東京五輪で再び表彰台に上るために必要なことが凝縮された1冊!
Posted by ブクログ 2017年01月28日
著者がレース展開を記述、説明しているくだりは少し冗長で読み辛い部分があるが、日本記録をかつて更新した経験を持つ7人がインタヴュー取材で語っている言葉のすべてはまさしく金言で、非常に読み応えがあった。
7人皆が口を揃えて、今の選手たちのメンタリティーや練習のやり方について苦言を呈していることもとても興...続きを読む
Posted by ブクログ 2017年01月11日
双子の宗兄弟、エリート瀬古、ビッグマウスの中山とかつての日本男子マラソン界にはスターが切磋琢磨し、世界を舞台に勝負していた。しかし、今のマラソン界を見渡すと、公務員ランナー川内優輝とカンボジア代表の猫ひろしが実力以外で注目されているだけ。報道されるレース結果も優勝者ではなく、日本人トップ。
こんな...続きを読む
Posted by ブクログ 2019年02月04日
7人の歴代マラソン日本最高記録保持者が、当時の回顧と現在の日本マラソン界への思いを語る。
皆、日本記録を出した時は出すべくして出したと言っていいほど練習が充実しており、今の選手は練習量が少ない、「考えて」練習をしていないなど、量も質も自分たちレベルの練習ができず、結果も出ていない状況を歯がゆく思っ...続きを読む
Posted by ブクログ 2019年06月06日
ダメになったことをあげつらう本じゃなくて、2020年東京オリンピック・パラリンピックに向けてどう立て直したらいいかを、宗茂さん以下、日本記録を出した7人のマラソンランナーたちへのインタビューなどで解き明かす本。一般ファン向けというよりは、いま練習に取り組んでいる選手向けの提言である。
宗兄弟や瀬古...続きを読む