カレーライスの唄

カレーライスの唄

935円 (税込)

4pt

会社倒産で職を失った六助と千鶴子。他人に使われるのはもう懲り懲り。そこで思いついたのが、美味しいカレーライスの店。若い二人は、開業の夢を実現できるのやら? そして恋の行方は? 邪魔する奴もいれば、助けてくれる人もいる。夢と希望のスパイスがたっぷり詰まった、極上エンタメ小説! 食通で知られた、文豪・阿川弘之が腕を振るった傑作!

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カレーライスの唄 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2024年02月24日

    2024.02.24
    阿川弘之先生がこういう「優しい」小説を書かれていたことを初めて知った。
    読みやすく温かい気持ちにさせられるし、戦争と正義と平和と、いろんなことをさりげなく考えさせてもくれる。

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    Posted by ブクログ 2016年11月03日

    おもしろい。
    率直にそう思った。
    この本を手に取ったのは、帯に書かれていた「読み終わっちゃうのがもったいない」という言葉に魅かれたからだが、読み進むにつれて残り少なくなっていく未読ページを見て、まさにそう思った。

    舞台は昭和40年代。戦後も終わり、○○成長といわれる日本経済の急進期だ。
    出版社に努...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2021年09月11日

    第二次世界大戦の傷跡が残っている。六助の父親は中国で戦犯として処刑された。「棺桶の材木を燃やしたり、豚を略奪したりしたのは、死刑になるほどひどいことだったのでしょうか」という台詞がある(189頁)。これは被害者感情からは同意できない。豚を略奪されたら市民は餓死するしかない。自分達は豚が必要である、市...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2019年07月07日

    美味しかった、じゃない、おもしろかった。
    語り口が良い感じにユーモラスで、するすると読み始めるうちにどんどん展開が進み、最後は語り口も口を閉ざして、まあるくおしゃれに落ち着き、はい、ごちそうさまでした、という著者の気配すら感じる。

    カレー食べにいこーっと!

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    Posted by ブクログ 2016年09月19日

    20160919 時代が自分に丁度良い。今ならもっと本当に面倒な悪役が出て話がグロくなると思う。人間の善意が普通にあった時代。そんなに昔の話ではない。これからどうなるかわからないがこの本の時代の日本人に向かって貰いたい。

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    Posted by ブクログ 2016年06月14日

    登場人物が心優しい人達ばかりなので、気持ちよく読めた。
    平和への願いといった作者の主張も鼻につくことなく
    すんなり物語に溶け込んでいた。
    原稿をとりに中央線で荻窪まで。
    淡路町から丸ノ内線で池袋、西武線で板橋まで。
    寿司を食べにタクシーで青山から銀座、とか。
    そういう描写が楽しい。
    ありきたりの感想...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2016年06月13日

    タイトルを見てなんか美味しそうなお話だなーと思って手に取りました。カレーライスって匂いだけじゃなくて文字にしても食欲をそそりますね。
    ただ作品の中身はカレーがメインというわけではなく、カレーライスが出てくるのは大分後になってからです。ちょっとラブコメな感じで、辛いというより甘い。でも甘ったるいかとい...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2017年11月03日

    面白く読めました。カレーライフと似たような感じかと思いましたが、開店後はあっさりとうまくいってちょっと物足りない気もしました。戦犯についての話は雰囲気と合わず重苦しい内容でしたが、戦争文学としても、青春文学としても興味深く読めました。

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    Posted by ブクログ 2016年08月14日

    ちくま文庫のコーナーで最近平積みになっている。1960年代からの日本の感じが描写よく書かれている。ストーリー展開もシンプルで、こういう感じで進むんだろうなぁという期待を裏切らない。それゆえ、物足りないと思う読者もいるかもしれないが、たまにはこんなわかりやすいものもいいと思った。

    0
    ネタバレ

    Posted by ブクログ 2016年10月02日

    書かれたのは今から55年くらい前…
    戦後の好景気に沸く時代の物語である。

    勤めていた弱小出版社が倒産してしまい、遅配分の給料ももらえず、退職金も空手形でごまかされて、すっかり宮仕えに嫌気がさした六助は、今風に言えば「起業」をしようと思い立つ。
    やはり、元同僚である千鶴子が賛同して協力を申し出て…
    ...続きを読む

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