社会心理学講義 ──<閉ざされた社会>と<開かれた社会>

社会心理学講義 ──<閉ざされた社会>と<開かれた社会>

1,980円 (税込)

9pt

生物と同様に、社会システムは「同一性」と「変化」に支えられている。だが、この二つの相は本来両立しない。社会心理学はこの矛盾に対し、どのような解決を試みてきたのか。影響理論を中心に進められる考察は、我々の常識を覆し、普遍的価値の不在を明らかにするだろう。本講義は、社会心理学の発想を強靱な論理とともに伝え、「人間とは何か」という問いを読む者に深く刻み込む。

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社会心理学講義 ──<閉ざされた社会>と<開かれた社会> のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    社会心理学と聞いて心理学の一部門というくらいにしか考えていなかったけれど、社会学や哲学にも造詣が深い著者の目線からの話が全体像を把握しやすかった。
    volumeも多く読むのに時間がかかったけれど、どの章もとても内容の濃いものばかりで、改めて読み返したいと思うほどだった。

    読み終わって改めて感じたこ

    0
    2021年10月20日

    Posted by ブクログ

    人間社会を生きる全ての人に是非読んでほしい!!
    後書きまで含めて最高すぎた。
    未来は誰にもわからない。だから希望を持ち続けられる。多くの絶望や虚無の先に見えたのは、原始から続く当たり前であった。陽はまた昇るのだ。

    アイアムアヒーローは、そういう話だったんじゃないかと思う。批判の多いエンディングだけ

    0
    2021年04月13日

    Posted by ブクログ

    著者が熱い。社会と心理は切り離して考えられないという主張を支えるように、著者の言葉には魂がこもっていると感じる。人の意志と言われるものは環境の集積によるもの、自由意志による責任は社会が要請しているもの、といった考察が頭に残っている。

    0
    2020年05月10日

    Posted by ブクログ

    人間の判断が、いかにいろいろなものに
    左右されているのか、過去の研究成果を分かりやすく
    説明しつつ、人文科学の研究のあり方、
    研究者の問題意識の立て方などを論じる
    刺激的な書。

    再読したい。

    0
    2020年03月22日

    Posted by ブクログ

    スゴ本だった。
    構成としては、社会心理学として抑えておくべき理論的な発射台を前半部分で示し、これらを基礎とした各論題の追求と考察を後半に行うもの。

    人間心理と社会性について古今東西の研究考察を交えたのちにその集合である社会、また社会を構成する一員としての個人へと還元し直す論展開が鮮やか。何より著者

    0
    2019年12月15日

    Posted by ブクログ

    社会心理学を切り口にしているが、これは「人間とは何か」、「社会とは何か」について、従来拠り所とされてきた「常識」を覆し、筆者独自の視点からそれらの問いに答えた稀有の書である。
    あまりに扱われているコンテンツが豊富過ぎて、一読しただけでは消化不良であった。何度も読み返しながら、自分の思考を深める機会に

    0
    2016年08月15日

    Posted by ブクログ

    ・実験は発見を可能にする技術であり、証明するための道具ではない
    ・子どもが夜泣きで健康を崩すと、フランスの小児科医は子どもにではなく、親に睡眠薬を与えます。なぜでしょうか。夜泣きのために親が眠れずイライラする。すると親のストレスを敏感に子どもが感じ取り、夜泣きする。そこでまた親は眠れず、ストレスが強

    0
    2016年01月23日

    Posted by ブクログ

    『世界や歴史の根源的な恣意性あるいは虚構性を熟知していた点がその理由の一つだと思います。

    つまり世界に普遍的な真理はない、我々の目に映る真理は人間の相互作用が生み出すという世界観です。

    真理だから同意するのではない。悪い行為だから非難するのでもなければ、美しいから愛するのでもない。

    方向が逆で

    0
    2015年08月01日

    Posted by ブクログ

    本質という確たる存在があるのではなく、すべては関係性の中でとらえられるということが腑に落ちた。
    日常でよくある、どこかに確かな真理たるものや結論、責任さがしをすることの虚しさが理解できた。
    何回も読まないとなかなか理解には至らないが、人間と社会を考察するために非常に有益だった。

    0
    2015年01月19日

    Posted by ブクログ

    かつて同著者の『民族という虚構』(ちくま学芸文庫)を読んで非常に共鳴するところ多く、感銘を受けたので、この本を買ってみたのだった。「選書」に収まった地味なパッケージで、書名も、心理学に興味のある人以外は手に取らなさそうなものであるが、これは凄く良い本だ。できるだけ多くの方に読んで欲しい。いずれちくま

    0
    2014年09月27日

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