兵隊になった沢村栄治 ──戦時下職業野球連盟の偽装工作

兵隊になった沢村栄治 ──戦時下職業野球連盟の偽装工作

880円 (税込)

4pt

3.6

ベーブ・ルースをきりきり舞いさせるなど活躍し、将来を嘱望されるも、三度も出征し落命した悲運の投手・沢村。彼は何を考え、戦地に赴いたのか。本書は人間・沢村を描くとともに、当時の野球関係者の興味深い動きを描き出していく。表向きは時局に迎合し戦争に協力するかのように「偽装」しつつ、職業野球連盟は沢村の悲劇を繰り返さぬよう、野球界や選手らを守ったのだ。その工夫とはいかなるものだったか。知られざる戦時下の野球界を、資料の綿密な分析から再構成する。

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兵隊になった沢村栄治 ──戦時下職業野球連盟の偽装工作 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    沢村栄治といえば、「昔、大活躍したが、戦争で亡くなった投手」くらいしか知らなかったのですが、3度も出兵していたとは…。戦争で投手としての腕を見込まれ、手榴弾を投げ続けたことにより肩を痛め、軍隊生活により心身ともに兵隊として作り変えられたことにより、野球に復帰後は以前の豪速球は見られなくなり、成績不振

    0
    2018年08月14日

    Posted by ブクログ

     「××の××さん、召集令状が参りました。直ちにおうちへお帰りください」
     戦時中、プロ野球の試合を中断して競技場に響いたアナウンスだそうだ。戦争に関する本を読むといつも思うことだが、戦争は必ず、予想不能の事態を引き起こす。例えば第二次大戦末期、兵士用の毛皮の足しにするため、家で飼っている猫と犬は強

    0
    2017年02月04日

    Posted by ブクログ

    昭和9年、ベーブ・ルースを中心とする全米野球チームを相手に孤軍奮闘した17歳の日本人投手、沢村栄治。将来、日本球界を背負うはずだった彼だが、3度の徴兵を受け、その才能をすり減らしたまま戦死する。本書はそんな悲劇のヒーローである沢村の生涯を中心として、戦時下の日本野球連盟が日本野球を守るためにどのよう

    0
    2017年01月03日

    Posted by ブクログ

     沢村栄治の軍隊時代の評伝を彷彿とさせる表題だが、そうではなく、1936年から1945年の戦前・戦時期における日本プロ野球(当時は「職業野球」)の戦争協力と協力を偽装した「抵抗」を、職業野球連盟の動向を軸に描いたノンフィクションである。沢村をはじめとする選手よりも連盟の理事らの動きがメインなので、沢

    0
    2019年01月01日

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    タイトルは沢村栄治を冠しているが、中身は軍部に翻弄される職業野球の理事である鈴木、赤嶺の二名を主人公とした話。

    0
    2018年02月17日

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