戦争に抵抗した野球ファン ――知られざる銃後の職業野球

戦争に抵抗した野球ファン ――知られざる銃後の職業野球

小説・文芸
1,925円 (税込)

9pt

3.7

日中戦争から太平洋戦争へと戦線が拡大し、すべてが戦争に奉仕させられる時代にも、野球場には、戦争から背を向けるように声援をおくる名もなき野球ファンたちがいた。彼らは一体何を思い、そこに何を観たのか? プロ野球創成期をノンフィクションという形で切り取り、戦争の悲惨さを語り続けてきた著者が、戦後80年を機に、これまで語られてこなかった市井の野球ファンたちの姿に焦点を当て、戦時下の野球文化を描く。 【目次】第1章 魅了された人々/第2章 襲いかかる戦火/第3章 強まる戦時統制/第4章 密かな娯楽/第5章 反骨の人々

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戦争に抵抗した野球ファン ――知られざる銃後の職業野球 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

     NHKラジオで、山際康之さんのインタビューを拝聴し、この本を知りました。
     戦争が激化する中にあっても、職業野球の試合はいつも多くのファンが球場に詰めかけ試合に熱狂していたという事実に驚きました。
     山本五十六の戦死という衝撃的な報道があった日も、球場には6千人が集まって野球観戦に興じていたそうです。
     当時は言論の自由もなく、どこにいても監視の目につきまとわれ、野球観戦どころではなかったのではないかという私の固定観念は見事に打ち破られました。球場に集まった人々の芯の強さに敬意さえ感じました。私も行ったかもしれません。
     それでも、現代とは違う世の中。ストライク、ボールなど全ての用語は日本語に置き換えられ、球場の設備を軍に持っていかれ、そして大切な選手たちが次々と徴兵されて・・・あの剛速球投手・沢村栄治さんの名前もありました。戦争がなかったら、、、と思わずにはいられませんでした。

    0
    2025年12月01日

    Posted by ブクログ

    忍び寄る戦争の影。軍部に翻弄される職業野球だがコアな野球ファンに支えられ細々と続けられていく。
    後楽園球場の2階席が高射砲陣地となった史実や敵性語としてストライクなど英語を廃する動きなど軍部との駆引きは続く。
    戦時中でも続いた貴重な娯楽の実態、庶民の逞しさを感じる作品。

    0
    2025年10月15日

    Posted by ブクログ

    日本のプロ野球の成り立ちや、戦時下での軍、戦争との関わり、ファンの視線を時系列的に描いた一冊。

    淡々とした書きっぷりの中に、山田風太郎放り込んできたりというちょっとしたサプライズもあるが、基本的にあんまりドラマ感はない。

    ドーリットル空襲当日に、各所の球場の上をB25が通過していった事実があったらしく、そこで投下されていたらと思うとゾッとした。

    山本五十六司令官戦死の発表があった日にも6000人の観客が集まったとあったが、別段戦争に積極的に抵抗していたと言う記述とは読まなかった。
    プロ野球側は、戦時統制下でもなんとか生き残りを図ろうと苦心していたが、娯楽が少ない時期の熱狂的なファンが、それを楽しんだ。

    それだけだと思う。

    推し最優先の前には、他のことはたいしたことではない。

    大阪で生まれ育ったおっちゃんが言うから間違いない。

    0
    2026年01月31日

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